父の病院

呼吸器内科の先生は、ちょいと心配りが足りない

予約時間が早い

必然的に電車

仕方ないか、ぎゅうぎゅうを楽しもう
人身事故で、遅延していたから混みかたが尋常じゃない。
ごへっっ

苦しいけど父の場所確保。
途中駅で小さなおばーちゃんを見つけた。
薄いピンクのコートをきた可愛いおばーちゃん。
満員電車

摑まるところを見つけられずに、危ない。
さしづめ、ドラマならあたしの目の前に座ってるサラリーマンに
「お年寄りが目の前にいるんだから、席をゆずりなさいよっ

あたしの側に気がつかれないうちに連れてくるのが精一杯だった。
「大丈夫ですか、ずっと気になって見てたんです」
「足が弱いので、摑まれなくて不安でした。ありがとうございます」
「そうですか。よかった

「本当は、こんな時間にこんなおばーちゃんが乗ることがいけないのよね

確かに大変な時間だよね。
みんな通勤で時間に追われてるし…でも、だからってねぇ。
もう少し周りに気配りしてあげてもいいと思う。
せめて、掴まる場所を探してあげたりすることってできるよね。
自分たちも年取っていくこと、忘れてるのかなぁ。
相手の気持ちに触れてあげられる余裕もないのかなぁ。
なんだか、寂しいね。
優しさに勝る強さはない!
教えてくれた人がいる。
あたしが強いかどーか、わからないけど、【優しさ】は常に携帯していたいっていつも思う。

