今日は、ダンナさんのお誕生日。
インフルエンザに罹ったちゃあくんの朝のお手伝いで、ずぅの学校にはついて行けなかった。
しかし、今日そーも言ってられない。
雪の坂道は、危ないし…

うわーっ、ほら転んだ一年生

アセアセしながら、泣くのを我慢してる。
ごめんね、5年生が危機管理センターに校外学習に行くんで、いつもより慌てて歩いてるね。
膝小僧の雪を払ってあげたら、手袋が少し冷たい。
ホントは手をつないで歩きたかったんだよね。
甘えん坊のRioちゃんは、いつもあたしの右手を欲しがる。
「今日は、雪だから手をつなぐと余計に危ないよ」
泣きたいのをぐっとこらえて、必死な顔で坂を上る。
そー!
この坂が、ね。危ないのよ。
ふと後ろを振り返ってみると、ずぅのへこんだ顔。
手が冷たいんだね

あたしの手袋を渡した。
「でも、おかーさんが冷たくなるよ」
大丈夫、おかーさんはお家に帰る人だから、ずぅのほうが手袋必要だよ。
「うん、ありがとう」
まったく、ちゃんと身支度してこないから

っと、いいたいのをこらえて笑う。
出かけるときは、気分良くお見送りしたいよね。
風邪ひかないでね。
楽しんでおいで。
おみやげ話を楽しみにしてるからね

しかし、手が冷たい


