こぉちゃんへの手紙 | 病は気から***元気が一番

病は気から***元気が一番

じぶんの背中に責任を持てる人になりたい。
なりたい自分になるための努力!

空を見上げてほら、深呼吸***勝手に笑顔になれるでしょっ
空と太陽と風と…大好きな自然を感じてのんびり生きてこっ

あっという間の高校生活
今日で授業は終わってしまった

30年ほど前に自分が同じ状況だったことが、ついさっきのことのようだった

明日からは自由登校

こぉちゃんは、たぶん伝説の生徒になっていそうだ

1年の時
毎日学校 に行っていたよね
教科書を持ってくるのが面倒だから、教科書のあるところにいって勉強するっていいながら学校 の教室でお友達と一緒に勉強していた

生徒がいるなんて思いもよらない管理人さんは鍵かけちゃって、外に出れずに唯一開いていたベランダから飛び降りようとしていたこともあったね
いやいや、これは無理だってわかったから、おかぁさんに電話くれたね
でもさ、電話もらっても救助しにいけないよ 
結局、体育科の先生に助けてもらって…始末書だぞって叱られたね 

学校 に勉強しに行って何が悪い、っておかぁさんも激怒したね 

2年の時
部活の中でいざこざが絶えなくて、精神的に追い込まれてしまって身体に不調を訴えたっけ
原因がわからないんですって、内科の医者は悩んでいたけど、おかぁさんは知ってるさ

だからいつも人のことで心を痛めて、自分を傷つけてしまうこぉちゃんにどーやって教えようかって悩んでいたんだよ
何度も何度も後輩たちとと面談して、家ではよく泣いていたよね 
何がいけないんだろうって、自分を追いつめていた
よく乗り越えたよ、がんばった 

3年の時
5月の引退試合
カウントダウンが始まったときに、あんなに自分を苦しめていたハンド部を辞めたくないって思った
こんなにもハンド部が大好きだ 
まだ、一緒に走りたいって…
ホイッスルが鳴って、試合に負けて引退が決まった時…力いっぱいに泣いたね
後輩たちも大泣きしたっけ

「こぉは、笑顔が大好きだから、笑って送り出してあげてね。お疲れさまでしたってわらって、ね 」
後輩さん達にそーいったアタシ

「ゴメンなさい。いい後輩じゃなかったです。こぉ先輩を勝たせてあげることができなかった。笑えないです  」
そーいって泣きじゃくる後輩さんたち

「ありがと。でもね、どんなにつらい時でも…いや、ちがうな。つらい時だからこそ笑って頑張るんだよって育てたから、こぉは笑っていたでしょう?身体がボロボロでも試合中、大きな声出して笑っていたでしょう。だから、どーか笑顔で送って欲しいんだ 」

あれから8カ月の時が過ぎ
こぉは、ハンド部で後輩の為に汗を流してます
そそ、引退試合から2ヶ月後には、ハンド部に戻ってました 

まったく!
世話が焼けるんだし、こぉはおかぁさんじゃないっつーのっていいながら、ね 

後輩たちのお世話と練習に付き合って、毎日怪我して帰ってきたよね

でも、それがアタシの育てたこぉちゃんだから 

ねぇ、こぉちゃん
高校生活、後悔することはないかな
ちゃんと、伝えたかな
大好きだよ って

本当に、本当に大好きなんだよ って

大人になって後悔しないように
たとえ実のらなくても、ちゃんと伝えてね
そう、いつもの笑顔で

そして卒業して行こうよ、ね