以前この作品がイギリスのウォーターストーン文学賞を(全米図書賞受賞作などを押しのけて!)受賞したという記事を書きました。
先日はまた、ブリティッシュ・ブック・アワード文学賞受賞のニュースが飛び込んできました。
kindleに保存中の本作、読め、と言われたような気がして読んでみましたw
連続不審死事件の木嶋佳苗死刑囚をモデルにした作品です。
若くも美しくも無い犯人がなぜ幾人もの男性を惹きつけ手玉に取りその財産を奪っていったのかを解明すべく、刑務所に通う主人公の週刊誌女性記者。
不審死を遂げた男たちの死は自分には関係ないとあくまで無罪を主張する死刑囚は、けた違いの料理の達人だった。話を聞きながら自らも「食べる」ことに目覚めていく主人公。
というわけで、思いもよらぬグルメ本、いや食テロ本でしたwww タイトル、バター、まさに![]()
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500ページ超の長編です。けっこうサスペンスタッチもありつつ、非常に多くの事が語られます。
死刑囚と主人公の交わり。
マスコミの仕事人達。瘦せて美しくあるべきという考え。
男性女性それぞれの異性観、結婚観、差別偏見も含めての。
友情。家族という喜び、あるいは呪いw
でも個人的に一番は・・・やはり「食」
ラスト近くで、みんなで七面鳥の丸焼きを食べるシーンでは泣いてしまいましたw小説で食べ物シーンで泣くのは初体験かも。
これは秀作ですね。小説好きにもお料理好きにもお薦めしたいです。
蛇足;
キンキンに寒い木枯らしの冬の夜の屋台で、塩バターラーメン、バターましまし、ハリガネで ちょっと食べてみたくなりました![]()
あと、最高級外国産バターをぜひ、デパ地下かなければ通販で、ゲットして味わいたいwwww
