先日見た映画「パーフェクトデイズ」があまりにも素晴らしかったので、役所広司さんのほかの作品を探していたら、
「すばらしき世界」
おお!タイトルも似通ってるし、これは良さげ♡と見てみました。アマプラです。
ただ、あれ?役所さん雰囲気がだいぶ違う??

全然違いましたw
殺人罪で長く服役していた主人公三上が出所するところから始まります。
反社の人です。何だか凝り固まった感じで怖くて、実際すぐ激昂する、大声をあげる。そばに近寄りたくない人物です![]()
「パーフェクトデイズ」の平山とは真逆のような人。それはまず多分、生い立ちとかそういうところから。平山は今は質素な暮らしでも、訪ねてきた妹の様子からも、けっこうリッチな勝ち組の生まれ育ち。
一方の三上は、私生児として生まれ無戸籍。施設で育ち、母親も消息不明となる。少年三上は非行を繰り返し何度も少年院へ、そしてある時殺人をおかしてしまい収監。(心痛いことにモデルがいて実話です
)
「パーフェクトデイズ」では、生きてるだけで丸儲けと思ったと書きましたが、この作品は 生きてるだけで素晴らしい,偉い!と思わされました。
住む所もお金も友もいない、スマホも車の免許もない病気持ちの前科者中年。どうやって生きて行けるのか。生活保護もすんなり出ない。
ところが。いろいろと。
やっぱり結局は人との繋がりですよね。いろんな人のいろんな思いがある。それはやっぱり、それぞれがそれこそいろんな体験をして、つまり泣いたり絶望したりまた叶わない願望があったり、誰ひとりとして全部満足幸せという人はいないと思うのです、そこから他人へ眼差しを向けるひともあり手を差しのべる人もある。
三上をめぐるキーパーソンのひとり、若いTV局ディレクターをあの仲野太賀くんが演じていて、すごくいい味だしています。このひと本当にうまい役者さんだな~。
「パーフェクトデイズ」ほどではなかったけれど、こちらも胸に迫るウルウルな作品でした。
とにかく、この地に命を得て降り立った?からには、できるだけいろいろ味わって楽しく嬉しく、生きて行こうではありませんか! という勇気をまたちょっともらえましたよ💛