奇異な作品で知られるクローネンバーグ監督、初めての体験は「ビデオシンドローム」でした。昔々我が家では毎週末になると近所のレンタルショップに家族で繰り出して、5~10作品くらいを借りては一週間せっせと見ていました。その中の1枚で、ありえないほど気持ち悪い映像で途中で見るに堪えなくなりました。究極の悪趣味映画。(そのずっと後で結局ぜんぶ見る羽目になったのですがw)
(気持ち悪い話になりますので苦手な方はスルーでお願いしますm(__)m)
クローネンバーグ監督作品の特徴は、何といっても人体の気持ち悪さをぐいぐいナマに感じさせる力でしょう。
「イグジステンズ」はバーチャルゲームの話ですが、その接続には不気味な特殊生体ケーブルを、体に穴をあけて押し込みます。当然ゲームの世界はとても アレです。ゲームを中断しても・・・
「裸のランチ」はあのウィリアム・バロウズの小説の映像化というので見てみましたが、見ていく分にはおもしろいけれど一体何の映画なのか意味はわかりませんでしたG(虫の、)が特に苦手な方は ショック死するかもしれませんw
「フライズ」はハエ男の話ですが、結構ヒットしたようなので見られた方は多いかも。
さて今回の「クライムズ・オブ・ザ・フューチャー」ですが、本作品もそのキモさは、試写会で耐えられなくなった何人もの人が退場した、というものです
でも名優ヴィゴ・モーテンセンが主役ということで、ぜひ見たかったのです。
近未来、人々は「痛み」から解放されていた。人体の進化のひとつなのか、体内に異常な腫瘍というか、未知の臓器が発生する者が出てくる。モーテンセンが演じるソールは、いくつも発生するその臓器の摘出を公開手術で見せる人気アーティストだった・・・・
スゴイ話ですがww でもサスペンスなストーリーで、おもしろい展開でした。人類は確かに変わっていっていますよね。100年前の生活と今とでも大きく違いますが、これからはさらに超加速度的に変化を遂げていくのではないでしょうか・・・。
ヴィゴ・モーテンセンは監督の作品にいくつも主演しています。
「イースタン・プロミス」ではロシアン・マフィアの雇われ運転手です。「グリーンブック」で一見荒っぽくても愛情深い人情豊かなドライバーでしたが、ここでは真逆に、絞った体を黒服に包んでの冷酷なドライバー役。役者さんってほんとにスゴイと思います。バイオレンス映画ですが、個人的にはよい作品だと思いました。
「ヒストリー・オブ・バイオレンス」はモーテンセンがごく普通の父親・・と思いきや・・こちらもタイトル通りのバイオレンス映画w でも家族愛の話でもありました。
他にも、未視聴ですが「危険なメソッド」はあのユングとフロイトの話ですモーテンセンがフロイト役、ユングはマイケル・ファスベンダー(期待外れだった映画プロメテウスで唯一光っていたアンドロイドの人です!)が演じます。他にキーラ・ナイトレイも共演。この作品はとても楽しみにしていて、体調のよい冴えた日にじっくり見たいと思っていますw
キモイと思いつつもこれからも目が離せない監督です。(チームのモーテンセンもw)
恒例なので?いちおう予告映像を貼りますが、
けっして見ないでください😱😖😱