少し前のYahooニュースで見ました。こちらの本の訳本です。邦訳タイトルが「あの子もトランスジェンダーになった SNSで伝染する性転換ブームの悲劇」、LGBTQをめぐる内容のようです。

 

 

1月24日リリース予定だったそうですから、翻訳はもちろんのこと、もうほぼ出版の手はずは整っていたでしょう。

 

本の内容がよろしくないとのことで強い批判を受け、編集部は「お詫び」しました。

 

 

 

「・・・当事者の方を傷つけることとなり、誠に申し訳ございません。」

とありますが、果たして、出版物の内容のせいでいやな思いをさせられる、傷つくというのは、これは完全に払拭はムリなのではあせる 小説でいくつか思い出しますし(柳美里さんや三島作品でも)思想書などの一般書もその可能性はあるのではないでしょうか。

 

でも本作は出版を取りやめるほどの問題作とはとうてい思えないのです。原書は2021年に出ていて、高い評価を得ています。

(↓AMAZON USから拾ってきました)

Economist

Times of London

 

AMAZON USでの読者レビューも5点満点中の平均4・8と、これは相当に高い数値です。(まぁ売り手の数字ではありますがwでも低評価の本もありますし)

 

本の内容は、kindleでサンプルを読んだだけなので恐縮ですが汗ティーンエイジャーの子供たちが、情報過多の今、自分の性について惑う、思い悩んで行動に走る、医療行為に走ろうとする、でもそれが思春期の一時的なことに過ぎないということも多々ある、という、親への注意喚起の本のようです。(少なくとも一部はw)

 

少し前に読んで感銘を受けた「不快な夕暮れ」の著者は、小さい頃は男の子になりたくて、でも中学で変人扱いされたので女の子っぽいスタイルに変え、二十才頃はノンバイナリー、そして現在は男性として生きているそうです。(ユーリは女流作家のつもりで読んでいってラストの解説を読んでちょっぴりショックw)何だか現代はいろいろ微妙なんですよね。

 

ふと思い出したこと。ユーリは高校時代に同級の女子からラブレターをもらったことがありました。自習時間でざわついてる時にまわってきた二つ折りの手紙。読んですぐ紙を取り出して返事を書き、「これ○○さんに渡して」と紙をまわしてもらいました。だれでも中を読めるラフな状態です。手紙の内容はいちおうラブレターでしたが(〃∇〃)テレテレ

(その後自宅にも行きあう仲良しになりました♪)

 

何が言いたいかというとw もし今だったらクラスメイトの目に触れた手紙文のせいで、レズなのでは?!などとすぐにSNSで噂になる可能性もなくもない、もしほかに面白そうな話題がまわりになかったらw

 

当時BLとかやおい系とかすでにけっこう人気だったと記憶していますが、この恋文?に興味をもって騒ぎたてる人もなくてのどかなものでした。が、現代はこうはいかないかも。

 

長くなってしまいましたが、要するにこの本は、思春期にトランスジェンダーに悩む子供たちへの、親としての対応についてのアドバイスが盛りだくさん。実際AMAZONレビューにも、ティーンエイジャーの子を持つ親はぜひ読んでおくべきだ、という意見がいくつもありました。

悩んで医療行為に走ろうとして、でも結局成人したころにはもとの性で落ち着いていた、という例もありました。

 

とにかく、世界中で有用な本だと高評価され、世界中のどこも(今のところ)発禁本にはなっていないのにどうして日本では出版されないのだろう?と。たしかに読みたくもない、こんな本自体いやだ、という人はけっこうあるかもしれませんがそれにしても。

 

ちなみに前述の「不快な夕暮れ」の著者は子供の頃大好きになったハリポタを親から邪悪な本だと禁じられ、図書館本を全文すべて打ち込みでPCに保存したそうですあせる

そういえばみんなの愛読書、サリンジャーのライ麦畑も当時悪書認定で、地域によっては禁書だったらしいですあせる

 

 

 

すみません、思いつくままのダラダラ文ですがドクロもうこのままアップすることに汗

 

結論は、①この本どこかの出版社で出してほしい。

    ②出版取りやめの真意を知りたい。

 

なんだか腑に落ちないんですよね汗