引き続きパラニュークを読んでおります。
多発する「乳幼児突然死症候群」を調べていた新聞記者のストリーターは、子供を失ったどの家にも「世界の歌と詩」という本があるのを知る。
その本の27ページ、そこにあるのは古い古い子守歌、ただし死をもたらす呪力を持つ「間引きの歌」だった・・・。
デスノート的なやつですね。この歌を頭の中で唱えるだけでも相手を死に至らしめる。
世界中にあるこの本を回収すべく、ストリーターはヘレン・・ピンクの盛りヘアと宝石だらけの、幽霊屋敷専門の不動産屋の女性・・と旅に出る。
今回の作品は、黒魔術や魔女や呪文・・・オカルトの世界。ところがやっぱり、彼の作品は現代的であり告発の書でもあるのです。
以下引用。
「生きているという事実は、毎日、植物や動物の、場合によっては他の人間の、苦痛と死を意味している。食肉処理場、工場畜産場、労働搾取工場」
「あなたが食事をするたびにどこかで動物が死んでいるのよ」
「本当にそれらを欲しがっているのか、それとも、欲しがるように訓練されているのか」
「君の人生は、何かが地上に降りるための乗り物だ」
きりがありませんがw線引だらけで読みました。
おもしろかったですが、他と同様、お勧めはいたしません
多分読むと気分の悪くなる類なので。
ヘレンが死に瀕するところ・・・血と胃液と砕けた宝石類を吐き歯肉にめりこんだ宝石が光を放つところとか・・すごかったなーとか そういう感じの話です
さてこうなるとせめて邦訳されている分だけでも読んでしまいたくなります。(未訳本多し)あと2冊、kindleで購入済ですw