今回芥川賞を受賞した作品を読んでみました。

 

購読しているアメブロにこの作者と同じ先天性ミオパチーの方がおられて、この受賞をとても喜んでおられたので興味を持ち、kindleに無料サンプルを入れてみたのですが。

 

まさかのこれはスゴい官能小説?

冒頭部分、ハプバ(ハプニングバー)での会話が、高校時代には5p経験ありとか叫び  おお これは何かとお勉強になるかもww

とそのままダウンロードして購読しました。

 

ちょっとナサケナイ好奇心での読書でしたがw これは読んでよかった、名作です。

 

主人公はミオパチーのため重度の身体障害者(作者自身同様)心身とも多くの困難の中で生きています。

 

でもこの作品に暗さは感じません。暗いなどというレベルを超えた凄まじさです。凛とした文章でぐんぐん読ませます。

 

彼女のひとつの願望・・・

うーん、これは  ちょっと絶句なのですがあせる命というもの、人が生きる根源、そもそも良し悪しは言えないものかも・・と考えさせられました。いや、やっぱり・・ww

 

 

ごく短い作品です。一読をお勧めしたいです。デビュー作にして芥川賞、文學界新人賞受賞。

 

 

それと今更ながら強く思ったこと。

こういった、介助なしでは生活できない状況の方々には、(精神面でも本当に苦難なわけで)せめて生活がなりたっていくように、もっと、完全な豊かな援助がなされてほしいと思います。それなくしては、私たちが社会生活を営んでいる意味がないと思います。人は結局、人と人とのつながりで生きていると思うので。