ユーリの英語多読チャレンジ第3弾は、バーネットの名作「小公女」。
多読とは言ってもこれでようやく3冊目。しかもお子ちゃま本ばかりですがww
でも児童書ってほんとにけっこう名作があると思います。今回の、おそらく多くの人がご存知のセーラの物語、またまた大感激でした。
超リッチの父親は仕事でインド在住。ロンドンの寄宿学校に入ったセーラは、離れて暮らす一人娘への父の情でとことん贅沢な生活。馬車付き、秘書付き、豪華絢爛と言えるほどの服装や持ち物、しかも聡明で誰にもやさしいセーラは皆の憧れの的だった。
(一部妬みの的w)
ところがこの父が急死する。ダイアモンド鉱山は破綻、無一文となったセーラは、豪華な持ち物も奪われ狭い汚い屋根裏部屋へ追いやられ、こき使われる身となる。寒い雪の日も使い走りに何度も出され、時に食事さえ与えられない。奇異の目で見るかつての学友達。
このセーラが、どんなに苦しい時・・・寝不足でひもじくてクタクタで、とにかくどんな境遇にあっても、心に夢と誇りをもって生き抜いていく物語です。
子供の頃に読んで、幼いながらに物凄く感動した「決めセリフ」がありました。
「わたくしは他のものにはなるまいと思っていました。」
「I tried not to be anything else, even when I was coldest and hungriest-I tried not to be.」
どんな困難にあっても正しく美しく生きるという矜持。
実際、いちばん飢えていたある寒い日に、やっと手にした僅かなお金でパンを買って、でもそのパンをそこにいた哀れな少女に差し出す、あのシーンはもう・・これ以上の愛は無いのでは😭
まぁはっきり言って、出来過ぎた物語ではありますww 散々辛い思いをして、でもラストは夢のようなハッピーエンドですので。
今回読み返して、個人的に新たな感動箇所がありました。
最終章「アンネ」 その前にセーラはすっかりリッチになってめでたしめでたしなので、この最終章は以前はコーダ(音楽のほうの意味の)の感じで、気楽に余韻を楽しみながら読んだ箇所。でも今回、上に書いた「決めセリフ」以上に心に染み入りました。
かつてひもじい時にパンを買ったお店に立ち寄るセーラ。(店主にあるお願い事をする)そこに、あの時の貧しい少女がいたのです。親切なパン屋のおかみさんの手伝いをしながらそこで食べさせてもらっている。全てはあの日のセーラがきっかけ。セーラの行為に感心したおかみさんは貧しい少女をほおってはいなかったのです。
セーラが馬車で去って行くのをじっと見つめるアンネ。そのアンネの背中が目に浮かんで号泣でした。きっとここから「少女アンネ」の物語が始まる、ユーリの心の中でww
愛情、思いやるやさしさ、それだと思うんですよね、この世の中を少しずつでも良くしていくのは。きっとこのアンネからまた暖かい愛情が誰かにささげられると思います。
というわけで、真夜中に長々と書いてしまいましたが、いや~ほんとうに素晴らしい物語です。
なお、アニメにもなっていますが内容がだいぶ変えてあるし絶対本をお薦め!出来れば学校の必読書にしてほしいです😍
あ 男子にはちょっと受けない話かもww😅
では皆さま 楽しい日曜日をお過ごしくださいませ~٩(๑′∀ ‵๑)۶•*¨*•.¸¸♪