ピーター・スワンソンのサスペンス小説、本作で5冊目になります。

ドロドロ系のいや~なサスペンスもので、特にお薦めもしませんが、多分よく売れていると思います。ユーリも お~新作出た♪と必ず買ってしまいます。そしてブルブルしながら二日ほどで一気読みして、あ~もうスワンソンのは読むのおしまいにしようかな、もっと読むべき良書がいっぱいあるし。あともう一冊、次の新作まで読んで。と今回も同じことを思ってしまいましたww

 

さて肝心の本作。

若夫婦がボストン近郊の町に越して来た。ふたりは地区で行われるブロックパーティで、隣に住むカップルと知り合う。

 

年も近く、共に子供のいない共働きカップルはすぐ意気投合して、家に招く。そして部屋を見せてもらっているうちに、妻はあるトロフィーに目が行く。あれは・・・未解決の殺人事件の犠牲者、ダスティンに関係するものでは・・・

いやここの夫はダスティンが行っていた高校の教師だし、同じ種類のトロフィーがあっても不思議は無い。

しかし。その時から彼女は黒い不安のなかに落ち込んでいく。彼女はかつて双極性障害があり、病気のせいでひどい騒ぎも起こしてしまった。今は薬効により安定しているのだが、彼女の疑惑は病気のせいなのか。

 

一方、隣家の夫、トロフィーの持ち主の高校教師は、トロフィーを見つめていた彼女の様子から危惧を持ち、このトロフィーを処分しに出かける。

そう、かつてダスティンを殺害したのはこの隣家の夫なのだ。彼女の勘は的中していた、警察に行っても恐らく誰にも取り合ってもらえない状況だが。

ここまで冒頭20ページ余りで語られてしまいますww

 

この後に続く複数の殺人、二つのカップルのそれぞれの持つ秘密。ドロドロと且つ緊迫したストーリーが続きます。いつもながらスワンソン、見事なストーリーテラーです。

 

今回特筆すべきは、この高校教師が殺人鬼になったある理由と、その弟リチャードの存在(これはやられましたw)、彼が殺人をする理由、生かしておくと善良なる人々の人生をメチャメチャにする悪人を、言わばみんなの為に自分が処分するのだという、例の「トロッコ問題」的な主張です。

 

全42章のこまかい章立てで、スピーディーに進み、飽きさせません。ミステリー系もいろいろ読みますが、この作家はやはり異色のパワーを持っていると思います。読み読み終わった今、心臓あたりがワラワラしてしていますw

 

 

 

 

さて、新しい一週間が始まりますね。地元宮崎はもうやたら春めいて、今週は20℃超えの日もありました。北国のほうはまだまだ厳しい寒さでしょうか。

夜明けの時刻がずいぶん早くなりましたね!

早く本格的な春が訪れますように。今週も楽しい日々を持てますように~。

 

そしてユーリは。

待ちに待ったあの!超大作SF3部作!!の完結編をついにゲット!これからひも解きますクラッカークラッカーチョキクラッカークラッカークラッカークラッカー もう寝る時間ではありますがちょっとだけwww(*゚▽゚*)ワクワク