久しぶりに読む北欧ミステリー、やっぱりレベル高いなーと思いました。
舞台はスウェーデンの小さな集落。
仕事でたまたま故郷の近くを通って、23年ぶりに実家を覗いてみた男は、そこの浴室で父親の惨殺死体を発見する。
このオープニングからずっと、山や川に囲まれたその地の美しさ、木々や野草や草いきれや光や、そして一方で人間の作った工場や施設や、とくに放置され尽くしたものの醜悪さや・・・そうやって描き出されるこの地がとてもリアルです。
そして自然だけでなくもちろん、登場人物たち。
始めに登場する男は、その過去、14才のときに少女をレイプ殺害しており、未成年のため立件はされずに故郷を離れた。
もちろんこの地区の人々には周知の事だ。彼の帰還はその父親の死とともにすぐに知れ渡る。この、周りの人々の反応。一見善良な家庭人の、その知られざる闇。
そして主人公の警察官補エイラ。この人物がとても魅力的。というか、とてもリアルに描かれる。32才の女性で認知症の母親と二人暮らし。問題ありの兄とは疎遠。その兄の友人もいろいろと。
風景描写も人物描写もすばらしいのですが、もちろん重要なのはミステリー小説としてのプロット。冒頭の父親の死はほんのとっかかりで次々と事は広がり、予想を立ててはすぐ混迷となり、まぁ途中で、これはもしや?と想像はつきましたがそれを踏まえてもラストまで夢中で読ませる面白さでした。文芸的第一級ミステリー作品だと思います。
2020年度の推理作家アカデミー最優秀賞、ガラスの鍵賞を授賞。
秋真っ只中
。
本日、地元宮崎は28℃
までいきました。半袖Tシャツ
ww
今もむぅっとしておりますが、全国的に暖かい?
また新たな一週間ですね。たぶん一年でいちばん気持ちいいこの秋の日に、楽しいことがたくさんありますように~![]()
ユーリはまた別のミステリー読
と、最近フォロー中のミュージシャン
の音楽にどっぷりです。あと ちょっぴり英語学習もw
あ 一曲貼っておくことにしようかなwww
では皆さま、よい一週間をお過ごしくださいませ~![]()
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全然関係無いおまけ^^