チェリー チェリー
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長年にわたる完璧な薬物依存者で、11回も銀行強盗をやらかして、刑務所に服役中だったニコ・ウォーカーのところに、とある編集者から手紙が届いて、本を送ってもらって感想を伝えたりしているうちに、本を書いてみないかと言われ、いやいやムリですよーと言いつつも、繰り返し繰り返し説得されて結局書くことになった、けれどいざ.書いてみるともちろんそう簡単には書けないので、それから何年もかかって繰り返し繰り返し書き直しをさせられて、それでようやく世に出た本、がこの作品です。

 

プロローグが恋人といっしょに注射器だのスプーンだのを準備しているところドクロ

ラストがやっぱり、ヘロインをやっているところで終わります。全編ほぼ、クスリ漬け話ドクロドクロ

 

最低な話です。大学には入ったけれどやる気もなく、女の子を追っかけることと薬物を楽しむことしか頭には無い。

勉強はするはずもなく、とっととやめて軍隊に入ってみるwww

 

イラクに2年半です。ここの記述がひとしきり、ここも狂気と残虐と、いろんな人間像、あとやっぱりありとあらゆる薬物ww

 

帰国後はさらにヘロイン漬け。イラク従軍中に7個も勲章をもらっている、ということは、つまりそれなりの事をやってきたあせる ということで、

PTSDでさらに薬物依存は酷くなる一方。専門医にも掛るが、断薬の決意をしてもあっという間に元の木阿弥。いや、悪化するばかりww

 

薬物常用者の常で、普通にしているだけの為にもクスリが要る、もっと強いのが要る、当然先立つものが要る・・・・・

 

というわけで 銀行強盗でヘロイン代を調達し、それをやっていくだけの人生。そして11回目の強盗で失敗し逮捕されて、今現在も刑務所暮らしの作者です。

 

 

まぁ おぞましい出来事ばかりで、書かれている言葉も酷いスラングやそういうの。お金をもらっても読みたくないような内容なのですがドクロ

 

お金を払って購入したユーリは何を考えているのかw   という内容の本です汗

 

ひとつには文体が、  もの凄く汚くておバカでサイテーでヤンキー(半グレになりかけのw)なサリンジャーという感じでww  こんなところでサリンジャーの名を出すなんてファンの方の顰蹙を買いそうですが、何気にそう感じてしまいましたあせる 

 

それとこの方は、いくら今小説を出版できたといっても多分サイテーな人間であることは変わりないと思うのですが。

でもそれに比べて考えてしまう、軍隊というもの。戦争というもの。違法でもなく、多大の資金と人間をつぎこんで行われているこのシステムって、なんだろう、と思うわけです。

この作者は自分自身や周りの人や両親や・・・汗いっぱい情けないことをしているけれど、どれだけヘロインを使ってサイテーなことをやらかしたとしても、軍隊や戦争のもたらす負のエネルギーには全く比較にもならない、足元にも及ばない。

 

とまぁ思ったわけですww

作中で戦争批判みたいなことは全然出てきませんけれど。とにかくヤクがあればそれでいいという人種なのでww

 

このサイテーな人間のサイテーな小説(多分ほぼ自伝)が、好きか嫌いかと聞かれれば、好きだと答えてしまう自分がいるので、記事を書いてみましたが、けっしてお薦めはしませんので。キモイばかりですのであせる

 

 

それにしてもこの著者ニコ・ウォーカーさん、今年の10月に出所予定になっているのですが。はたして今度こそクリーンな生活が送れるのでしょうか、気になるところですww