まず上巻。 アラン・コンウェイという作家の人気ミステリーシリーズの新作「カササギ殺人事件」。書かれたばかりの原稿を担当の編集者スーザンが読み始める。

 

ふたりの人物の死。それにかかわるまか不思議な出来事。なかなかに入り組んで面白いその謎解きが、ついに最終場面となって名探偵ピュントによって始められたところで上巻終わり。

 

下巻の冒頭。 編集者のスーザンはこの小説の完結部分の原稿が無いことに気付く。

(ユーリは これはただの作中作のミステリーだったことを思いだすww  面白くて必死で犯人当てをしていましたからネあせる

 

原稿が足りないことを訝しく思いながらも、自らも結末を推理していたスーザン。

そこへ飛び込んできたのはアラン・コンウェイ自殺のニュースだった・・・・・

 

というわけで、ここからはスーザンがアランの死の真相を探っていくミステリーになります。

 

アガサ・クリスティーを愛する原作者のオマージュ作品になっていて、いろいろと出てきますので、そちらのファンの方だともっと楽しめるかも。

(アガサ・クリスティーのお孫さんのマシュー・プリチャードとか登場してくるんですけどいいのかなwww)

 

アラン・コンウェイの自殺に見せかけた死。 失われた完結部分の謎。これが上巻の作中作の物語と見事に絡み合っていきます。ものすごく上手い!!

ちなみに 上巻の「カササギ殺人事件」も下巻のアランの死も、ユーリはメモをとりながら!考えたのですが、犯人は当たりませんでした汗ちょっとは自信あったのですが、見事に裏をかかれましたwww

 

いつも好んで読んでいる北欧ミステリーとは違って、そこまでどぎつくはない、古典的推理小説という感じです。

秀作だと思います。

心に残ったことをひとつ書くとすると、本作は、

 

本当に書きたいものでもないのに出版側の要請で出してみたらヒット作となり、意に反して書き続ける羽目になり、それが名著として世に行き渡っていった作家の悲劇と苦悩。そういう事かと。

 

 

(アガサ・クリスティーもポアロシリーズは大嫌いだったそうですよ、ほんとかな、ちょっとショックですww)