本屋さんで手にとって最初のページを読み始め・・・・

そのまま止まらず夢中で読んでしまう。

レジに持っていって、帰宅後一気読み。の本でした叫び

 

太陽と痛み太陽と痛み
2,160円
Amazon

 

乾ききった大地。容赦ない日照り。所どころにオリーブの林。干ばつのせいで廃墟と化した場所がいくつもある。

 

ひとりの少年が家を出て逃走を図る。でも少年には、灼熱の地を行く過酷さは想像もつかなかった。用意してきた食料も水もすぐに底をつき、自分の逃亡計画が甘かったことを思い知らされる。

 

程なく少年は年老いたヤギ飼いに出会い、大地のことを知りつくした彼と行動を共にするようになる。弱り切り汚れきった少年と痩せこけた老人、それにヤギたちと犬。少年への追手を避けながら地を這うような過酷な逃避行です。

 

読んでいて楽しいような本では全然ありません汗 むしろ不快そのものですwww

もう・・・体臭や排泄物の悪臭や埃や汚れやwwwあと暴力も恐ろしかったしwwwあせる

でもたぶん文章がすばらしくて、数十ページ読むとすぐに、一体この少年はどうなるのだろう、この物語の結末はどういうことになるのだろうー、とすっかり引き込まれてしまうガーン

 

少年が家出を決行した理由もやがてわかりますが。(始めは厳しい父親の暴力からのがれるため?くらいに思っていましたが) 少年は地獄の苦しみから逃げたのでした・・・あせる

 

220ページの中編ですがとても内容の深い小説でした。

さいご近くで少年が(ヤギ飼いの)”老人の名前を、知りたかった” その一行でそれまで緊迫の気持で読み続けていたのが・・もうどっと涙々になってしまいました・・

そしてそれに続くラスト。  すばらしかったです!!ドキドキしょぼん汗

 

暗いつらい物語ですが、読み終わって、これが人が生きていくということなんだーと思ったあせるこれは単なる物語ではなくて人間は何百年も何千年もこうやって自然と戦って生き抜いてきたんだと。いえ、過去形ではなくて今もこの地上のあちこちで苦しみつつ必死で命をつなげていこうとする多くの人々を思いましたよwしょぼん 

 

 

 

すばらしい筆力の著者はスペインの方で、なんとデビュー作だそうです。高い評価を受けて世界中で翻訳出版され、映画化も決定とのこと。(映画、見たくないなー得意げ

なんとコミック版も11月に出版されるそうです。マジかなww叫び叫び叫び (絶対ぜったい見ないーあせる)