昨年の本屋大賞受賞作、“告白”を読みました。映画化されてちょうどいま

上映中,たぶん。   ひとことで言って、サイテーな本です。わが子を

校内で殺された女教師が 犯人の生徒たちにじわーっと復讐していく話。

その生徒が犯行に至った背景も かわいてて救いがない。いやーな話なんだ

けど、小説としておもしろいんですよね。ずっと前 本屋さんで平積みされ

てたのを手にとって読み始めたらやめられず、第一章の50ページを立ち読み

で一気読みしちゃった本です。こんなのに千何百円もだせないぞーって

あきらめたけど、文庫で出たので買ってしまった。  しかしこれは救い

ようのない話だ。映画がもし原作に忠実だとしたら、松たか子さん、あの

独白を延々とやるのかなー 怖いよ。



残酷な殺人者を扱った別の小説。これはおすすめ。”インザミソスープ”

村上龍さんです。殺害描写すごいから、映画の”ソウ”とか”cube"とか

だめだった人はムリかもです。でもこの本は、なぜそんな殺人に至ったか

というところがすごく深くて、ー物語の最後、犯人が親しくなった主人公

に「大切なものだ、受け取ってほしい」って白い封筒をわたすんだけど

その中身を知ったとき、これまた号泣しちゃいましたね。殺人鬼に

ならざるを得なかった悲しみっていうか・・あまりに過酷な運命・・・


   以上です。  週末は楽しーの読もうっと!!