6月3日は、親友だった男の命日。
実はこの日は長嶋茂雄の命日でもある。
そんな日のナイターに誘ってくれた友人がいて、
喜び勇んで出かけて行った。
しかもこの日は
〝長嶋茂雄メモリアルデー〟
ってことで、セレモニーがあるってんで、
試合開始の1時間も前に、球場に入った。
席に通されてみて驚いた。
網で区切られたスペシャルエリアの最前列。
後楽園の時代なら、スポーツ新聞のカメラマンたちが、
キャメラを並べていたエリアだ。
しかも最前列。席にはヘルメットと、
ファールボールキャッチ用の野球グローブ。
「そりゃあ、必要だよな、これ…」
そんなことを思いながら席につく。
〝ひとにはやさしく
おのれにはきびしく
長島茂雄はこれなのだ〟
サトウハチローが書いた「長嶋茂雄を讃える詩」が
朗読されたセレモニーでは、
涙と鼻水で顔がびしょびしょ。
最前列で、まだ今日誘ってくれた友人が来る前で、
本当に良かった。
そして、そろそろ同伴者が来る頃かな? と思っていた
18:30頃、試合は2回の表、
アウェーのオリックスの攻撃中、
その瞬間はやってきた。
左バッターが三塁側に打ち上げたファウルフライ。
打球はどんどんこちらに向かってくる。
「あ、これ、オレが捕らなきゃだな」
と、刹那に思ったが、少し反応が遅れた。
打球は、咄嗟に出した右掌に当たった。
回転している硬球の衝撃は恐ろしく、
〝あイタっ〟と言いながら、
手を引っ込めてしまい、
打球はそのまま、後方の座席の方へ転がっていった。
あのまま捕っていれば、拍手喝采だっただろう。
完璧に掌の中には収まっていたのだし。
すぐ左脇にあったグローブに思いがいかない時点で、
老いなんだよなぁ……
斜め後ろの席に、小学校低学年ぐらいの
たぶん「初めてのナイター観戦」の
男の子がいたから、ファウルボールを
キャッチしたらあげようと思っていた。
「ま、そんなことあるわけない」と
半ば思っていた、気持ちの緩みが
あの落球に繋がったのだと思う。反省。
試合は、ずーっと負けムードに支配されていた
3点ビハインドの巨人が、
8回の裏にいきなり満塁のチャンス。
ここで、代打に出てきた丸が、
いきなり〝代打逆転ほぼサヨナラ本塁打〟を
放つという、まさにメークドラマな展開。
これ、絶対にシゲオが打たせてる。
そう思わずにはいられなかった
6月3日の、二人の命日の交流戦。
最高の席で、ドラマティックな試合を観られて、
ストレンジな経験ができて、
うまい酒が飲めた、いい夜だった。
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↓ AI作曲により、ブログを歌にしたものの中から、
割とご好評をいただけたもの。