(続き)
※今回は産地特定されるとよくなさそうなので、フェイク写真も混ぜます。
そして追いついたと思って休憩するとリーダーは先に消えていく。
早いんよ。
もう一人の仲間とのんびり歩くことにする。
湧き水ちょろちょろ。
何もない。
渓流。
コースも見ながらだけど、沢を遡上すると涼しい( ̄ー ̄)。
段々高地に逃げながら採集計画を立てるのは…アリかも。
スマホが鳴る。
リーダーだ。
「オイ、見つけたぞ!沢に降りてるから。」
お、なんだなんだ。
もう一人の足取りが突然軽やかに。
『おっ先にー。』
速っ。
今まで手を抜いていたのね(´;ω;`)。
まぁ、獲物が逃げることはないし、特段急ぐこともなかろう。
のんび周りを観察しがてら上がる。
…
……
………。
複数の下山してくる登山客の方とすれ違うのであいさつする。
こんにちわー。
「こんにちはー。兄ちゃん、今から上がるんか?」
そうです、山頂までは多分いかないですけど。
「そうかー、夜明け前から登り始めたら気持ちええぞー。」
ちょっと出遅れちゃいましたね( ̄▽ ̄;)。
「上は気持ちええぞー、もう下は暑いじゃろうな。」
まだ午前中ですけどね、そういえば、こういう格好の人(うちのリーダー)とすれ違いませんでした?
「いや?この先しばらく一本道じゃけど登ってくるんはおらんなかったなぁ。」
え?そうなんですか?
「置いて行かれたんか( ´艸`)。」
いえ、別行動です(^へ^;)!(なぜここで虚勢を張る…小物なワタシ)
「そうかー、気を付けてな。」
おかしい、さてはリーダー…道をそれたな。
もう一人のお仲間はどうやら見かけられてるみたい。
…まだ先や。
くっそー。
歩く。
…
……
………。
ひぃひぃ。
看板だ…。
「山頂までは〇〇km」
うそん…スタートから思ったより進んでないやん。
山頂が目的地ではないけど、これには軽くショック。
そんなに体力落ちてる?
歩け!
…。
ココロオレル_(:3 」∠)_。
…
ゼェハァとしばらく歩くと、下の沢で人影発見。
おおお…見つけた…(´;ω;`)。
そりゃ登山客の人もすれ違わんわ、沢を見下ろすと遠目に赤い服が見える。
っていうか、見落としてたらアウトやん。
何とか降りてみる。
沢に手を突っ込んで何か採ってた。
おーい、リーダー。
「遅い!ようやくかぃ!」
すまねぇ。で、獲物は?
「ほらほら!保冷バッグを見よ!」
見せてもらう。
( ,,`・ω・´)ンンン?
これはもしや!
サンショウウオ!
おお、久々に見た!
エラついてる( ´艸`)。
まだウーパールーパーである。
ってことは幼生。
でもこの時期にしてはでかい!
カスミちゃんやトウキョウちゃんではない。
渓流ってことも加味すると、ハコネサンショウウオかヒダサンショウウオ?
すごい!
渓流に目を凝らすけど、反射するし、水面がキラキラで全然見えない。
あ!一匹いた。
のんびりしてるし動かない。
まずは手を渓流に付けてしっかり冷やす!
低温下で生きる生き物なので、人の肌に触るとやけどしちゃう。
やべぇ、感覚なくなってくる…という手前まで…簡単に冷えるやんけ、つめてぇ…!
では…サーっと手を近づけて掬うように…
シュバババッ!
消えた…(´;ω;`)。
というか先に来た野生児どもよ、君らすごいな、よく掬えた!
まぁ、掬うとはいえ、触ったらいかんからな(^へ^;)。
…そうそう、自分が下手なんじゃなくて、そういうことy…。
すっぱいぶどう理論。
額の汗を拭おうとした、その手の甲に…!
なんと!
ヒル!!!
!!!最悪じゃぁー(# ゚Д゚)。
ベシッ。
不幸中の幸いか、まだ食い付かれてはなかった。
「はっはっは、かいちょさんだけよ、ヒル掬ってるの( ´艸`)。」
『ヒル狙い?そりゃ新しいよー、自分らは0だから初捕獲だわ( ´艸`)。』
カッチーーーンΣ(-᷅_-᷄๑)。
言ってくれるじゃないのョ。
自分も絶対捕まえたるわィ!
…
……
………。
かじかむ程度には冷たい渓流に手を突っ込み、血眼になって探す。
わいわい、がやがや。
…。
最終的には2匹捕獲。
薄いプライドは保った…(と思ってる)!
たのしいひとときをありがとう!
写真だけ取らせてもらってリリース。
さよなら。
さすが野生の子たちである、放した瞬間消える。
のんびりフェイスだが、意外と早い。
生き物のみなさん、ご迷惑おかけしました。
だがヒル、テメーはダメだ、許さん(# ゚Д゚)。
お前らには謝らんからな(# ゚Д゚)!
手や足をしっかり確認。
いない、OK。
「じゃぁ下山しましょ。」
おけー、楽しかったな。
毒草だけど花がきれいなアノ植物らしき葉も発見。
花が咲くころにまた来よう。
大変な満足感で下山。
水晶?そんなことは忘れた( ̄▽ ̄;)。
…細い脈の小さなのんしかないんよ(´;ω;`)。