支那そば たんたん亭@浜田山
昭和52年創業「支那そば たんたん亭」に行きました。
「永福町大勝軒」を出た後は浜田山に移動し、時は来た!やっと行けた!
東京を代表する老舗有名店支那そば たんたん亭に。
都内を中心に「たんたん亭系」と呼ばれるラーメン店が多数あり、その総本山となるのが支那そば たんたん亭。
支那そば たんたん亭は1977年高井戸で創業したのが始まりで、その後浜田山に移転し現在の地で営業し続け今年創業47年を迎える。
創業者 石原敏氏は元舞台俳優との情報があり、奥様と子供を抱え役者に見切りをつけ飲食業を志し支那そば たんたん亭を開業。
たんたん亭が軌道に乗り始めると、たんたん亭の向かいに別業態の店おでん屋「たこ石(閉店)」を開店し、2002年9月たこ石から業態変更し「さぬきうどん原屋(閉店)」を始め、現在は同じ場所で「おでん 季節料理 福のや」という店を営業している。
石原氏が他のラーメン店主とは違うと思ったのが全てのレシピを従業員に公開し、やる気と能力があれば誰でも仕事を任せレシピが外部に流出するなど気にもしない方のよう。
更に凄いのが昔店が軌道に乗ったところでたんたん亭を弟子に任せリヨン郊外の一ツ星「オーベルジュ」に半年間ほどフランス料理の修業に行ってきたそうで更に2007年12月7日西荻窪に「支那そば いしはら」をオープンし、集大成の店として自ら厨房に立ち腕をふるっている。
たんたん亭の支店は過去に1985年オープン「たんたん亭 高井戸店(閉店)」、2000年オープン「たんたん亭 阿佐ヶ谷店(閉店)」がありましたが両店閉店してます。
ちなみにたんたん亭 阿佐ヶ谷店は2004年8月弟子に譲る形で「支那そば たなか」としてリニューアルオープンし、2017年2月阿佐谷北から阿佐谷南に移転した。
永福町大勝軒同様数々の弟子を輩出し孫弟子も数多く存在するほど大きな系譜になり、たんたん亭で修行した方が初めて独立した店になるのは経堂に1986年オープン「はるばるてい」となり短期間修行したとか。
2番目に修業後独立した店は仙川に1988年オープン「支那そば めでた屋」になりますが、1番弟子とも言われることもありたんたん亭から独立した店で1番有名と言ってもよく数々の弟子も輩出してるのが目黒に1989年オープン「支那ソバ かづ屋」。
次にたんたん亭系で有名な店は1999年に創業し現在は池尻大橋駅からほど近い場所に店を構えミシュランガイド東京にも掲載されたことのある「八雲」。
かづ屋店主數家氏は石原氏に色々と教わったそうですが、八雲店主稲生田氏が修行してた頃はすでに石原氏はいなかったそう。
私はたんたん亭系は2度目の移転する前の八雲に1番行ってます。
今回永福町大勝軒を食べた後たんたん亭のレジェンドを連食で行こうと長年決めてたので念願の最幸な連食ができた!
お店の場所は浜田山駅から徒歩30秒ほど。
駅出たらすぐ浜田山壱番街内の鮮魚店魚菊の隣にあります。
15時35分頃に到着すると満席で、アイドルタイムだし余裕で空いてると思ってたが甘く後客もコンスタントに入ってくるし人気です。
少し店頭の丸椅子で座って待ってるとおばあちゃんが出てきて空いたよと言われたが案内されるまでは入れないと伝えるとそこに座りたいのよと言われてしまった(;´・ω・)
客層は年輩や中年の方が多く若者は1人いましたね。
店内は厨房も含め結構狭めでカウンター後ろの通路は狭く横歩きしないと通れず満席だと窮屈感も感じ内装は渋い感じもありますがシンプル。
厨房前にL字型カウンター9席。
厨房に男性スタッフ2人体制で切り盛り。
お品書き。
全メニューは、支那そば900円・つけそば950円・ワンタンスープ(肉5個・海老5個 麺はは入ってません)1050円・肉ワンタンメン(支那そばに肉ワンタン6個)1200円・エビワンタンメン(支那そばに海老ワンタン6個)1400円・ミックスワンタンメン(支那そばに肉ワンタン3個・海老ワンタン3個)1300円・チャーシューメン(オーブンで焼き上げた焼豚です)1300円・チャーシュー肉ワンタンメン(チャーシューメンに肉ワンタン6個)1600円・チャーシューエビワンタンメン(チャーシューメンに海老ワンタン6個)1800円・チャーシューミックスワンタンメン(チャーシューメンに肉ワンタン3個・海老ワンタン3個)1700円・大盛(1.5玉)150円・たまご(味付け煮たまご)100円・餃子(6個)600円・ビール(中瓶)600円。
たんたん亭系は担々麺などがある店もありますが総本山は正統派の支那そばを筆頭に人気の焼豚がのるチャーシューメンや名物の肉ワンタンとエビワンタンと両方が入るミックスワンタンメンや、つけそばとたんたん亭系でよく見かける麺が入らないワンタンスープもあります。
他の客で料金は変わらないが麺少なめとネギ多めで注文してる方がいたので対応してくれると思われる。
会計はレジがあるけど従業員に渡せば対応してくれる伝票無し後払い制。
卓上調味料は醤油・ラー油・酢・ブラックペッパー。
注文したのは「肉ワンタンメン」¥1200
エビワンタンも気になったのでミックスワンタンメンにしようかと思ったけど今回は肉ワンタンメンを。
ルックスは元祖まさしくこれぞたんたん亭系と言っていい肉ワンタンメンで、丼ぶりもたんたん亭系では定番の青を基調とした鳳凰の模様が入った独特な形状のを使用。
横からのアングルも見事なたんたん亭系で、厨房と席の距離が近いので調理工程を少し見ましたが何も入ってない丼ぶりに刻みネギを最初に入れてスープを注いでました。
たんたん亭系総本山いただきます!
スープは清湯醤油味。
出汁は豚骨・鶏ガラを1日かけて炊いた動物に、鰹節や煮干しの魚介に昆布などを使用してるそうで隠し味に牛も加え、前日仕込んだスープを一度冷やして別取りする手法で完成させるとか。
先行してたのは節等の和出汁でしたがフワッと香る風味の良い魚介出汁を動物出汁が支える構成となり、動物の旨味も過不足などなくじんわりと感じさせてくれます。
醤油ダレは火入れした後に1週間ほど寝かせたものを使用してるそうで、角のない塩味も絶妙なコクがバランスよく出汁とマッチした全体的にまろやかな美味しいスープです!
麺は中細ストレート。
弟子のたんたん亭系もハリのある食感の店はあるけど、たんたん亭はかなりガッシリした食感で歯ごたえ満点なのは意外でしたがスープとの相性も良かった。
具は焼豚・肉ワンタン6個・海苔・刻みネギ。
たんたん亭系ではチャーシューメンも頼む方が多い人気の焼豚はハチミツと食紅を塗ってオーブンで焼き上げたものになり縁が赤いチャーシューもたんたん系の伝統で弟子たちに受け継がれてます。
何気に厚みもあったし旨味は抜けず美味!
肉ワンタンは餡がギュッと詰まり肉汁溢れんばかりにジューシーで、ヒラヒラでチュルンとした滑らかな皮も旨かった!
たんたん亭味も雰囲気も満足しました!
流石総本山と納得の美味いワンタンメンに感謝。
次はミックスワンタンメンを食べてみたいし、石原氏の支那そば いしはらにも行かねば。
支那そば たんたん亭
東京都杉並区浜田山3-31-4
03-3329-4061
11時~20時30分(完売次第閉店)
無休 ※年末年始休み