らーめん 中村屋 海老名本店@海老名
1999年9月10日オープンの「らーめん 中村屋 海老名本店」に訪問しました。
ラーメンに詳しくない方でも中村屋を知ってる人は非常に多いはず。あの天高く湯きりをするあの店です!
2000年代前半常に話題の中心にいたラーメン店と言ってもいい、全国区に有名な神奈川県を代表する超有名店!
らーめん 中村屋有名店主の中村栄利氏は、なんと独学にて22歳の若さで1999年9月に大和市高座渋谷で「麺処 中村屋」を創業した。
中村氏は高校卒業後に1995年米国へ留学しコンピュータの勉強をしていたが、日本で手に職をつけて再び米国に戻ってきて事業をしたいと強く思うようになった。
その時留学中に母親を真似てスープストックで作った料理が友人の間で好評を得て、これだと!オリジナルのスープストックを本格的に研究し始め1998年に日本へ帰国。
帰国後実家の敷地内にあるプレハブ小屋にこもり、あまり食べなかったラーメン作りを独学で研究した。
旨いラーメンができなかったら何処かで修行しようと考えていたが、案外早く自分でも納得できる味が完成してしまい、あれよあれよと開店までこぎつけてしまった。これが天才店主と評される由縁の1つでもあり、ちなみに米国留学時代に日本の食材をインターネットで探していたそうだがもしパソコンがなかったら100%ラーメン店はやってなかったそう。
後は他の店で修行せずに結果的によかったとか。
中村店主が影響を受けて好きなラーメン店に挙げるのが同じく神奈川淡麗系の名店「くじら軒」 。
くじら軒のラーメンに少なからず影響を受けた部分もあるとインタビューに答えていた。
さらに当時では珍しい独学でラーメン店を開店する店の先駆け的なお店とも言われ、20代前半で独学・珠玉のスープ・湯きりパフォーマンスなどラーメン界に多大なる影響力を与え、メディアも黙ってる訳がなくTV・雑誌なども頻繁にとり上げられ、高座渋谷時代の全盛期はそれはもう長い行列が常にできていました。
2004年にはらーめんの更なる可能性を追求し、技術の最先端と自由な発想をと新スタイルレストラン「中村屋essence」を
海老名に開店し、ラーメンのメソッドを応用したコース料理を提供するなど斬新なアイディアはこれもラーメン界では大きな話題となった。
その後段々と人気のピークは落ち着いてきた時、大和市の区画整備に伴い麺処 中村屋は2008年4月13日をもって移転の為大和市での営業は終了。
2008年4月27日からは、中村屋essenceの店舗でらーめん 中村屋 海老名本店として営業を再開しessenceは休業に入ったが
一時期平日の夜は中村屋essence、その他の曜日と時間帯はらーめん 中村屋として営業する二毛作スタイルもしていた。
(現在はらーめん 中村屋のみ営業)
2008年10月28日にはとうとう中村屋が都内に初進出して新御茶ノ水に「麺処 三四郎」 を開店し、それはもう数々のフリークが押し寄せました。
さらに2010年8月1日には吉祥寺にアメリカンな軽食を提供するカフェ「WeST PArk CaFE」 と麺処 中村屋のコラボ店舗
「中村屋@WeST PArK CaFE kichijoji」を開店。
2011年1月9日には同じコラボ店舗の2号店を下北沢に
「中村屋@WeST PArK CaFE 下北沢店」を開店するなど精力的に出店するなどこれらのお店も話題となりました。
麺処 三四郎は中村屋@WeST PArK CaFE kichijojiと統合する形で2010年7月25日で閉店し「麺処 中村屋 吉祥寺店」 となりましたが、その吉祥寺店は2012年5月31日に閉店し、下北沢のお店も2011年12月29日に閉店。
そして2009年5月に中村店主念願の海外店舗をロサンゼルスにプロデュース。
高座渋谷時代は無論食べたことあるけど、海老名に移転してからは自分でも意外な初訪問となった。
お店の場所はJR相模線海老名駅東口から徒歩5分ほど。
海老名駅近くのイオン海老名の立体駐車場1Fと同じ並びにあります。
もしかしたら他の建物や店と一体化してるので、よく見ないと通り過ぎてしまうかも。
店内は中村屋essenceの為に作られた空間なので広めで、テーブル席が主体の造り。
厨房前にカウンター5席、テーブル席が計17席あります。
若い男性スタッフ3人とホールに女性1人の4人体制で切り盛り。やはり中村店主は不在ですね。
しかし、昼のピーク時じゃないとはいえガラガラに空いていた。先も後も数人入る程度。完全に人気のピークは過ぎてるね。
店の壁にに高座渋谷時代にも飾られていた、金の屋村中の大きな看板が飾られていた。
メニューはこんな感じ。
主なメニューは、らーめん しお780円・らーめん しょうゆ780円・特中村屋 塩980円・特中村屋 塩980円・柚子塩らーめん880円・だしかけ(塩・しょうゆ)600円・真空平打麺+50円・麺大盛り+150円・味噌らーめん880円・特味噌らーめん1050円・チーズトッピング100円・〆ごはん100円・赤鬼×ラー油150円・まかない飯400円・焼豚のたたき飯400円・ごはん150円・おかかごはん150円・あじ玉150円・赤鬼100円・ラー油50円・あぶり焼豚1枚150円・コロ焼豚280円。
中村屋といえば塩と醤油に柚子塩で知られるが、訪問時海老名産無添加味噌を使用した味噌らーめんがあり、特に限定メニューではなさそうなのでレギュラーメニューっぽい。
特中村屋は中村屋の魅力が楽しめる具が増量された幕の内らーめん。
中村屋名物とも言えるだしかけは、具がのらない麺とスープだけの究極のシンプルならーめん。
カウンター席に案内され、席に着くとおしぼりとお冷が提供される。
卓上に中村店主のプロフィールが書かれたものと。
中村店主がプロデュースにも加わっている今年4月に24日ラー博に出店した「IKEMEN HOLLYWOOD」 のオープン告知が。
卓上調味料は酢・七味唐辛子・胡椒。
注文したのは「らーめん しょうゆ」\780
だしかけ塩も食べるつもりで来たので、まずはデフォルトのらーめん しょうゆを。名物の湯きり天空落としは、見事なまでにこなしていたね(笑)本当見事な天空落としだったわ。
このいかにも神奈川淡麗系のルックスは、丼ぶりも含めラヲタならすぐに中村屋を連想することでしょう。
スープは厳選された鶏ガラ・豚骨の動物系に昆布や煮干しなどの魚介系の淡麗系醤油味。
ん~もう食べる前から分かってたようなもんだけど、予想通り普通に美味しいという感想。出汁は旨味も凝縮感も含め普通に出てるが、正直全体的に軽くてぼんやりと感じとれてしまう効かせ方と言おうか。
醤油はあっさりしながら良い感じでコクもあり、後口はかなりスッキリしてた。表面には鶏油も浮きコクもプラスされてる。が!一番なんでこのスープを??と疑いたくなるのが、かなりの熱々状態で提供されてるところ。
相当温度高めの熱々状態でこの淡麗系スープを提供しており、熱々にする意味この手の味でする必要あるのかね?まさかこんなに熱いとは思わなかったから、最初の一口スープ飲んだ時「熱っ!」て声が出てしまったよ。
熱さのせいで出汁が弱く感じるのかとも思ったが..いや、そうじゃないな。
麺は三河屋製麺の三河屋製麺の細ストレート。
しなやかな食感でややソフトな感もあるけど、歯切れは良くなかなか良い麺です。
具は炙りチャーシュー・味玉(半分)・細メンマ・ほうれん草・微塵切り白ネギ。
チャーシューは軽く炙ってる程度で香ばしさは控えめだったが、旨味はきとんと残り美味。
味玉は黄身が絶妙な半熟加減。細メンマのコリッとした食感といい、具は全体的に秀逸の出来映え。
続けて注文したのは「だしかけ 塩」\600
ルックスは微塵切り白ネギでけが浮かぶいわゆる具無しラーメン。今でこそ具が入らないラーメンを置いてる店も多数あるけど、中村屋が提供し始めてから段々とこの具が入らないラーメンは増えていったと思う。
スープは鶏ガラ・魚介・昆布出汁をベースにした淡麗系塩味。
やはりだしかけにしても出汁の厚みはなんかぼんやりとし弱く
鶏油も量が少ないしアクセントに加えてるニンニクも中途半端。
このだしかけ塩もスープは熱々でしたね。普通に美味しいけど、中村屋のクオリティーとしてこのスープとなると...
麺は細ストレート。スープにもっと厚みがあればより麺との馴染みも良くなるかと。繊細で決して悪い麺じゃないんだけどね。
ここ数年海老名本店はあまり良い評判を聞かなかったが
評判通りで食べてみて納得しました。
色々と変えてきてるのでもう昔の味・全盛期の味ではないけど
神奈川淡麗系というジャンルを確立させた名店ですし。
この辺で1度原点に戻り昔のような味にするというのもありなんじゃないかな。
また数年後再訪し食べた日と同じ感想になるのか確認したい。
らーめん 中村屋 海老名本店
神奈川県海老名市中央2-5-41 海老名ショッピングセンタ-パ-ク24立体駐車場1F
046-233-7278
11時~14時30分・18時~21時(スープなくなり次第終了)
土・日・祝11時~21時(スープなくなり次第終了)
水曜定休日