河野公平VS亀田興毅。 | 私の闘病と懺悔~償い~

私の闘病と懺悔~償い~

私の未熟人格と病気により苦しめ地獄へ落としてしまった
大切な家族と周囲の人々。
そして宝物の「あの子」。

私が病気と認めたのは、やっとの32歳。
私は人生で初めて危機感を持ち、人間復活を目指して
死に物狂いで闘病しながら、償いをする日々です。

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僕はボクシングのオタク。

昨日アメリカで行われた
WBA世界スーパーフライ級タイトルマッチ。

僕は亀田興毅を応援していた。

亀田といえば
世間からバッシングされ、批判され続け
日本で試合が出来ない状況にまで追い込まれ
とにかく人から笑われ、白い目で見られた。

だけれど、挫けずに、負けずに努力した事は
僕は立派だと思うし、尊敬に値する。

これは、過去の僕と全く同じ境遇なんだ。
バッシングと批判。僕は叩かれていたな。
この気持ちは同じ境遇じゃないと分からない

だから僕は亀田興毅を応援していた。

亀田興毅と家族は、
マネージャーに暴行行為、暴言行為、
脅迫行為、強要行為、
そして監禁行為をしたとして訴えられたが、
先日の裁判で全面勝訴したように
そんな事実は存在しなかった。

人から決めつけられたり
人から笑われたとしても
ネットで叩かれても
真っ正面から努力した男だと思う。

「言いたい奴には言わせておこう。」
この精神で文句を言わずに前を向いて。

人からの批判やバッシングなんて
所詮は人の価値観と経験で決めるもの。

心から自分を理解してくれている人の意見。
そのアドバイス。励まし。支え。応援。
これは本当に心強い。

しかし心強いはずなのに無駄にするのも人間
その他の人の意見は価値観と経験だけだ。

語弊があるとしても価値観と経験の意見だ。
それを的確なアドバイスと捉えて勘違いするのは過去の若気の至りで馬鹿な僕です。
だから過去の僕は前に進めなかったんだ。

日本人を始めアジア人って面白い。
人を批判したり、
人に文句を言うのが好きな人種だから。
小さな争い事を好み、
人の足元を見るのが最も得意な人種だから。
日本は北朝鮮を馬鹿にする。
だけど冷静に見てみれば日本も変わらない。
中国、韓国、日本だって別に変わらない。
大らかな気持ちに最も欠けるのがアジア人。

亀田家を叩いたりしていた人間は
この裁判をどう見たのか。、

本人は未熟な部分や、様々な考えがあり
問題行動を繰り返したが…

しかし亀田家の努力は真似できない。
真似できない人間が叩くのは理不尽だ。
僕はそう思う。

プロ野球の試合を見て
「なんで三振するんだよ!」
「なんで今の球に手を出すんだよ!」
「なんで犠牲フライも上げれないんだよ!」
こう文句を言う人は、人の足元を見て、
自分の足元を見ない恥ずかしい人間だ。
人の努力を知らない恥ずかしい人間だ。
上から目線で人の事を評価する人間だ。


王者の河野公平選手に挑む際に
亀田興毅が残した言葉。

「地球がひっくり返っても俺は負けない」

「河野はゴキブリ以下の人間だ」

「俺は絶対に河野にだけは負けない」

「あんな奴は王者やない。オレが王者や」

「今のうちにベルトを磨いとけよ」

「大事そうにベルトを抱きしめてお前アホ?
オレのベルトになるんやから触るなよ」

こう豪語して挑発を繰り返した。


しかし、昨日の試合で亀田興毅は負けた。
僕が見ても惨めな試合だった。

僕は日頃、人の事は批判しない。
その人、その人の努力が必ずあるんだから。
叩いたり批判しない。

だけど、昨日の試合だけは酷い。

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2R、河野選手がボディーを嫌がって
明らかにボディーにダメージがあるのに
亀田興毅はボディー攻撃をしなかった。
最後の12Rまでボディー攻撃をしなかった。

あのままボディーを責め続けていたら
河野選手は自分のボクシングが出来ずに
空回りしていたのかもしれない。

表情は確実に焦っていたから。
河野選手の気持ちは拒否しなかったけれど、
河野選手の身体が明らかに拒否反応した。
きっと亀田興毅のパンチ力を甘く見て
想像以上に重かったんだろうな。

人間ってさ、自分の気持ちと
身体と心の気持ちは違うのだから。
自分の気持ちは拒否しなくても前を向いても
身体が拒否する。そんな時はあるもんだ。
それをコントロール出来てこそ人間だ。


それなのに、
ボディー攻撃をしなかった亀田興毅。
僕は、
この時点で亀田興毅は負けたと確信した。

案の定、亀田興毅はダウンした。
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そして、負けた。
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顔面は腫れ上がっていた。
あれだけ挑発を繰り返していたのに。
あれだけ自信満々で挑戦したのに。
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僕は、昨日の亀田興毅の姿を
自分と照らし合わせて見ていた。

挑戦をするのは立派だ。

夢に立ち向かうのも立派だ。

豪語するのも立派だ。

挑発を繰り返すのも立派だ。

自分に自信があるのだから。
全部が立派だと思う。

だけど人には限界ってもんが必ずある。

僕は主治医に言われた。
「夢に挑戦するのは立派だよ。
だけど、頼むから現実を見てください…
頼むから自分が壊れる道だけは挑戦するな」

恩師には、こう言われた。
「君はまだまだ自分を知らないね。
夢に挑戦…その夢を間違えてないかね。
君はまだまだ究極の自己中だ。迷惑だ。
自分を知らないが人間の一番の恥。
挑戦って小さなことでも良いんだよ。」

主治医に言われた言葉の中に
厳しい一言があった。
「君は精神病なんだよ。
完治はなくても克服はある。
だけど精神病者としての自覚を持って!!」

昨日の亀田興毅を見て思った。
挑戦する気持ち、立ち向かう気持ち、
強気で努力する気持ち、負けない気持ち。
これは大切だけど、
現実を見ないと痛い目に合うんだな…
それに振り回され、それに迷惑をかける、
周りの人は辛いよな。
どれだけ周りの人が応援してくれたとしても
自分が気付かなきゃいけないな。
目の前にある現実に。
それでも認めないとか、負けたくないとか、
頑張りたいとか、
それは恩師が言う究極の自己中なのかもな。

自分の気持ちだけで突き進むのも立派だが
現実を見ないとダメかもしれないな。

勝った河野選手は結婚式をするのが夢。
小さな小さな結婚式をするのが夢。

亀田興毅に勝ったから、
その結婚式を挙げるとの事だ。

その為に奥様は懸命に必死に
河野選手を支えた。

その奥様はインタビューで言った。
「いつもの自分で。信じてるから。」

大きな挑戦よりも
小さな挑戦でも幸せなのかもしれない。

僕は、この試合を見て感じた。
大きなことよりも、
小さなことに挑戦しよう。
それだけで幸せだ。

それが人間なのかなと。

亀田興毅は試合後
引退表明をした。
「もう限界だ。自分の中で数々の挑戦をして
数々の努力をしてきた。でもここが限界だ」

諦めるのも努力。
諦めるのも立派。
認めるが最大の努力。

ただ、現実と向き合う努力は素晴らしい。

馬鹿な僕は、そう思う。


最後に自分に言い聞かせたいから書く。
亀田興毅の弟の、亀田大毅が言った。
「厳しいけど、あとは気持ちだけ。気持ち」

引退表明をした亀田興毅が言った。
「悔いのない準備をしてきた。でも負けた。
だから決して悔いはない。仕方がない。」

気持ちと、悔いのない準備か…
本当に僕は自分の事を知らない大馬鹿者だ。
人生を出直そう。

僕の今までの人生は33年間、
苦しい想いと、悔しい想いばかりだった。
悔しい想いをした分、
人生を作り直そう。

頑張れ自分。