映画「スプリング、ハズ、カム」(2017年)監督:吉野竜平 を観て

主演は、落語界のキョンキョンこと、柳家喬太郎師匠とE-girlsの石井杏奈のW主演

共演陣も実に多彩

この映画は、親子版の「東京物語」ロードムービーであり、亡くなった母親があたかもそこにいるかのような会話や手法は、ジャンルは違えど、さながら、ヒッチコックの「レベッカ」

写真や回想シーンなど視覚的に入れずに、落語のように観客の想像に任せたのは、大正解だった。

物語は、2月28日に起きた朝から夜までの間に起きた出来事と、4月5日に起きた出来事を、見事につなぎ合わせた構成で、ストーリーは、

「虫歯」
「ピクニック」
「世界一周」
「はじまり」の4つのエピソードを、
ループした形で終わる。


江戸っ子の喬太郎師匠と石井杏奈の二人は、吉野監督と共に、撮影の二ヶ月前から広島弁の方言指導と心の距離を近付けるためのワークショップを積み重ねたとの事。

自分的には、劇中での広島弁の絶妙な掛け合いは懐かしく、そして見事に活かされていると思う。


笑えるポイントもたくさんあるのだが、中でも、大家役の柳川慶子と、喬太郎師匠演じる肇が、「小林旭」を語るシーンが面白かった。

エキストラで、ピクニックに来たと言う設定の家族を演じるシーンも微笑ましく良かった。

喬太郎師匠がまんじゅうを食べているシーンは、さながら、落語を見ているようだった。


映画「ギターを持った渡り鳥」


小林旭(武田明役)
映画「仁義なき戦い 頂上作戦」より
「広島極道はイモかもしれんが、旅の風下に立ったことはいっぺんもないんで」


本作は2018年10月に、吉野監督と共同脚本を手掛けた本田誠人の作、演出で、柳家喬太郎師匠の主演によっても、舞台化【ペテカンvol.40『スプリング、ハズ、カム』THE STAGE】された。






Canon EOS Kiss X7i


インドの有名なビール「キングフィッシャー」

【主題歌】
ひなげし / 東京カランコロン


柳家喬太郎師匠による映画宣伝