「高田文夫のコントもかけば恥もかく TVとギャグと人のうわさ話がいっぱい!」(日本文芸社)高田文夫著(680円)を読んで
本書は昭和59年に発行された。
放送作家で立川流真打の肩書きも持つ、高田文夫先生の自伝的要素ももつ秀作。(のちに、文庫化にあたり「だから私は笑わせる」に改題)
落語好きの高田先生らしく、本書の構成は「まくら」から入る。
VOL1 放送作家は恥もコントもかきまくる
VOL2 芸人さんのトップシークレット
VOL3 TV局で拾ったとっておきのウラ話
VOL4 オレの書いた番組総まくり
VOL5 ギャグ三度笠
と、この一冊で高田先生の放送作家としての経歴が一目瞭然。
弟子にしてもらおうと「永六輔」に直談判した話、弟子入りした塚田茂との話、落語の師匠立川談志との話、盟友ビートたけしや景山民夫との話、大学の後輩「森田芳光監督」との話、三波伸介、ポール牧、小野ヤスシ、片岡鶴太郎との話などなど、興味は尽きない。
業界用語事典も掲載。
もちろん、ギャグを入れる事も忘れない。
そして、推薦文は、盟友ビートたけし
「なにッ! 高田文夫が本をだす?とんでもねー野郎だな。
オイラとはTV、ラジオ、本と、いろいろコンビで仕事をしてきたけど、今度はオイラをだし抜いてひとりでだすだと?この小銭稼ぎ!
まっ、あいつは、"放送作家界の恐れを知らぬ無宿者"って言われてっからネ。
14年間も裏方で台本ばっかし書いてきたんだから、まぁ、冥土のみやげに一冊ぐらいだしたっていいだろう。太っ腹だから許しちゃう。
そのかわり、てめーら、たった680円だ。
ボランティアだと思って買えよ!!」
立川流入門口上
左より、談志師匠、立川錦之助、立川藤志楼
関東高田組(春風亭昇太、立川ボーイズ(談春、志らく)、大川興業、浅草キッド、松村邦洋)
三波伸介の凸凹大学校 エスチャー
「600こちら情報部」で、沢田研二にインタビューする高田先生の若い姿が見られます。
お二人とも、生年月日が同じ昭和23年6月25日
テレビ東京「気分はパラダイス」(最終回)
気分はパラダイス ゲスト:原田知世