「本気で言いたいことがある」さだまさし著(新潮新書)(700円+税)を読んで

本書は、作家としても活躍されているシンガーソングライターの、さだまさしさんによる遺言書のような一冊。

さださんからご自身の息子さんや娘さんに宛てた、私信であると同時に、これから日本で生きていくこの国の「子供たち」にも向けて送るメッセージでもある。

構成は、序章と本文の11章からなる。

はじめに 炭鉱のカナリア

第1部 生命の行方(いのちのゆくえ)
  第1章 「生命」は誰のものか?
  第2章 家族が壊れたのはなぜか?
  第3章 子育ては国育て

第2部 心の在処(ありか)
  第4章 神さまは本当にいますか?と聞かれたら
  第5章 教育とは何だろう?

第3部 情の構造
  第6章 「惜しまない」から始めよう
  第7章 コミュニケーション不全への処方箋

第4部 義の崩壊
  第8章 二束三文の正義
  第9章 想像力はどこへ行った?
  第10章 徴兵を許すのは誰か?

第5部 時間の秘密
  第11章 未来はどこへ続くか?

本書を読んで始めて知った、音楽高校に落ちた17歳の時、さださんがノイローゼになっていたことを。

また、自殺に関する記載もあり、色々と考えされられる。

さださんのドラマティックな半生と、現代に生きる日本人に言いたいことが率直に書かれており、気持ちが良い。

この国の「子供たち」に向けて書かれているが、本当は、政治家や大人に読んでもらいたい一冊。

文化放送「さだまさしのセイ!ヤング」


精霊流し / グループ


雨やどり / さだまさし


関白宣言 / さだまさし
女性蔑視と言われた「関白宣言」


防人の詩 / さだまさし
右翼と言われた歌「防人の詩」


しあわせについて / さだまさし
左翼だと言われた歌「しあわせについて」

NHK総合
今夜も生でさだまさし(月1回放送)
出演:さだまさし、井上知幸(放送作家)、住吉昇(音響効果)