オリンピックなハーレーさん、キック編 | DAVID 親びんのお伝えしたい事

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DAVID の日常や、ハーレーのメカニズム的な解説など、楽しくお伝えしていきます

こんばんは親びんです


気持ちいい陽気ですね


水曜日は、定休日、がしかし


本日は、キックスタートの修理




このキックスタート

耐久性がなく、買ったらあかんシリーズですが、もう装着済みの方ようの、対策をしてみましょう


まず、何があかん!かって言いますと



この真鍮製のブッシュが弱すぎる

2ピースにして間にオイルシールのOリングが入りますが、足で踏み込むキックの力にやられてしまいます

新品時のシャフトとプッシュの交差も大きいので、拍車をかけてがだがたにすぐなり、オイル漏れです



わたくしはこのブッシュをワンピースタイプで作り治し、対策いたします



いつもの旋盤に真鍮の無垢材からの削り出し



加工中ですので、熱を帯びてますから、これぐらいで外径加工はおわります



キックシャフトの直径を測定して、20ミリまで、キリで開けます




ボアゲージをセットして

設定値より、0.05小さく仕上げます

何故0.05小さく穴を仕上げるか?っと言いますと、

キックカバーに圧入すると内径は小さくなりますし

最終仕上げはリーマーで仕上げますので、仕上げシロに0.05残します



中グリバイト、自動送りでしあげ


目標値まで来ました



穴が小さいので、当たり前ですが、シャフトはこの時点では入りません



こちらが親びん特製、ワンピースタイプ

綺麗な仕上がりです😍



圧入

圧入交差もいい感じで、硬くもなく緩くもない

いい仕事しましたね



こちらがリーマー

アジャスタブルタイプを今回は使います



慎重にリーマー作業します




ジュパっと入る様になる

気持ちいい仕事できましたね

後は、シャフト側にオイルシール加工して

完了です

どれだけ持つか?は、まだまだ未知数ですが、これ以上の対策となると、費用も嵩みますので

コストパフォーマンス的には最高だと思います


現状を良く観察して、より良く考え改良していくのも、僕達、メカニックの仕事だと思います