国際関係学のセオリーでは、
 
「既存の国際秩序体制の構成国では無い国が経済/政治/軍事的に勃興するタイミングが、戦争になる可能性が高い」
 
と言います。
 
その視点から言えば、冷戦終焉から今まで、
勃興国と秩序側の間で武力衝突が起きて来なかったことに、
 
「人間は、賢くなれているのかも知れない」
 
と思ったこともありました。
 
そこに起こった、
ロシアによるウクライナ侵攻。
 
軍を国境の周りに展開した中での、
2つの「いわゆる」共和国の独立承認の段階で、
国際法的にはともかく、政治的には「力による一方的な現状変更の試み」と言えます。
それが今日、実際の軍事力の行使に至りました。
 
プーチン大統領が語る歴史観も、侵攻に際する演説も、世紀が戻ったような異様なものです。
 
我々は、20世紀後半の40年の無駄を自覚し、融和の世界を目指したはずでした。
それなのに、この15年ほどかけた緊張度の高まりが、まず欧州で弾けた。
 
このことが看過されれば、我々にとっても他人ごとでは無くなるかもしれない。
 
できる限りの強いメッセージを出す時。
国会でも強い決議を出すよう、求めました。