国会が始まってしまうと

平日は群馬にいられなくなります。

 

なので、今週から来週までが、

企業を回ってお話を伺う貴重な機会。

朝から晩まであちらこちらに伺い、お話をお聴きしています。

 

そうすると、どうしても食事は外食多め。

 

肉食の僕の身体が、

昨日からなんか野菜を求め始めていたもので、

今日は高崎の飯塚町

 

ゲンセンソザイ商店イスウ poulet isuu

さんへ。

 

こちらの食べ物は、とってもていねい(と、しか表現しにくい…)で、身体にやさしい。

 

これまでは女性のお客様が多い印象でしたが、

今日は男性も多かったなぁ。

みんな、やさしさを求めているのかしら?

 

僕は、訪問先を出るときに、

「今日はいくつ、宿題をもらった?」

と同行する事務所のみんなに訊ねます。

 

1時間お話を伺えば、その方が何もおっしゃらなくても(場合によってはその方には「課題」に見えていなくても)、必ず3つくらいは

「議員事務所が取り組むべき(かも知れない)事柄」があるはずです。

 

それを咀嚼し、

民間、社会的事業者、公的機関のどれが対応するのがベストなのかを判断する。

政治的案件ならば、それが基礎自治体なのか県なのか。それとも国なのかを仕分けして、

適切なルートに載せる。

 

構造的課題であれば、

腰を据えて取り組む「体制」を創る。

(今は、「契約書で泣きを見ない勉強会」を準備中)

 

お話を伺って回るのは、

商売で言えば「材料の仕入れ」だと思っています。

商社の調査部で働いていた時から30年、

変わらない仕事の仕方、です。

 

年末年始の主なヒアリング内容は、三つ。

 

■一つ目は、

「コロナの直接/間接的影響」。

こちらは、業種によって影響が違うのですが、

共通しているのは、資金繰り。

それと、オミクロン株のよって、

「世の中がどういうセンチメント(感情)になるか」

でしょうか。

 

■二つ目は、

この秋に「社会保険料率が引き上げられる(元の水準に戻される)」ことと、

「最低賃金の引き上げが、今年も昨年同様される可能性が高い」ことを意識しているかの確認。

 

■三つ目は、

昨年夏過ぎ辺りから顕著になってきた、

「サプライチェーンのボトルネック」の現状です。

 

去年のウッドショックから、鉄鋼および非鉄金属、そして原油などに広がった、資源需給逼迫のよる価格高騰。

 

そして、生産拠点地域のロックダウンや

物流の根詰まりで発生した、部材不足(半導体やモーター、そしてトイレタリーから給湯器まで)。

 

これによって例えば

自動車の生産ラインが一時帰休しましたが、

この「不足」が、あらゆる部品/部材に広がって来ています。

 

そしてその「不足」に対して

個々の企業が「自衛措置」として、

通常よりも多くの部品/部材在庫を抱えに動き始めたため、より力の弱い企業が事業ができなくなる事態が目立ち始めています。

 

ところが、それらの「体力の弱い企業」が作っているものが無いと、実は「自衛措置」をとっている企業の仕事も止まる可能性がある、という事態が発生しかねないように見受けられます。

 

社会全体で、

「合成の誤謬」

が起き始めているように見えます。

 

「火事だ!!」

という声で、室内に火が燃えるのに気が付いた人たちが、一つしか無い扉に殺到してしまい、皆が出られなくなっているような感じです。

 

力ある人が力づくで逃げ出せるかも知れませんが、そのためにより多くの人が助からなくなる。

 

こういう時はまず、各業界で現状を取りまとめて、業界同士で話し合いをする場を持つ必要があるのでしょう。

 

「協力」まで行けるかは難しいですが、少なくともその一歩目を踏み出さないと。

 

”We must all hang together; else we shall all hang separately.”

(皆んなで団結して助け合わねば、我々は個々に撃破されてしまう)

です。

 

今日お目にかかった方々には、

それぞれの業界でそのような問題提起をしていただくよう、お願いをしました。

 

当面は、

「世界的に部資材が不足している」状態では、

「誰か一社に責任を負わせる」のではなく、

「サプライチェーン全体でその負担を分け合うべき」という常識感を醸成する必要があると感じます。

 

さも無いと、

「仕事も有るし、仕事をするキャパもある」のに、「受注できない/完工できない≒売上が立たない」という形で、夏過ぎ辺りからから経済が躓く可能性も否定できません。

 

杞憂なら良いですが、

少なくとも現状の把握は必要でしょう。

 

ちょっと、宿題、大きいなぁ。