会社生活11年弱。
その間、さまざまな経験と学びを得ました。
想像と学習が中心の学生時代と異なり、社会人としての基軸と考え方の基本を形作ってくれた、僕にとって大事な期間です。
特に、
「必要とされない組織は、社会から存在を許されなくなる」
という摂理は、ビジネスから政治の世界に来ても、僕の中心になります。
ですから、
政治の対象である「人」がどう考え、
何を求めているのか、
社会が何を要求しどうあるべきなのかを、
常に考えざるを得ないのです。
仕事そのものも、
「とりあえず形にする」
アウトプット思考ではなく、
その仕事が「どのような効果を齎せたのか」
のアウトカム思考を徹底する。
そして、本当に大切なものを遺すためには、
時代と世界に合わせて変わらなければならない
ということが骨身に沁みています。
そういうことを教えてくれたのは、
会社の組織と、そして
そこにいらっしゃった先輩や同僚たちでした。
中でも、
「ダメな子ほど、かわいい」とばかりに指導してくださった、諸橋晋六元会長の御自宅に、現状の報告に伺いました……と言っても、
御本人は8年前に享年90で身罷られているので、
御位牌代わり(クリスチャンなので)のお写真に
御報告して来ました。
ふた言目には「バカヤロウ」が飛び出る、
べらんめぇ調の話し方。
しかし心根がとても優しく、
みっちり叱った部下へのそのあと気遣いや、
後々まで面倒を見る姿勢。
「オレは、頭、わりぃんだ。なんだ、おめぇの言ってるそれ?教えなさいよ」
と、子供より若い社員にも、
物を教わろうとするその姿勢。
そして、
「人の上に立つ」
「責任者となる」
人の持つべき心構え。
実に多くのことを教わりました。
その後、党本部では、
いつもの通り会議、面談、打ち合わせ続き。
来週から始まる国会に向けて、
総理の所信表明演説のすり合わせもありました。
真の「岸田イズム」「岸田政治」は、
来春の「新しい資本主義」の
取りまとめ以降となると思いますが、
果断な決意に裏付けられた、
「人」を大切に思う、
岸田総理の基本的な思想を
感じられるものだと思いました。