オイラは池上さんでも

歩くウィキペディアでもありませんが

これだけ騒いでいるのに

仕組みを知らなければテレビの内容も理解できないから・・・と

一番メッセージいただいた事例です。



原子力発電の仕組みは

ウランやプルトニウムという核燃料で分裂反応を起こさせ

そこで発生する熱で水を沸騰させて

水蒸気でタービンを動かして発電する

ということになります。


簡単に言えば

核の化学反応で起こった高熱で

水を蒸発させて

その水蒸気の圧力でタービンを回して

電気をつくっているということです。



原子核反応には核分裂反応と核融合反応がありますが

原子力発電は前者の核分裂反応を主に使います。

核分裂反応とは

核分子が中性子を一定の割合まで吸収すると

分裂反応を起こして中性子を放出します。

するとその中性子をまた違う核分子が吸収して・・・

っていう連鎖反応を起こします。

その時に発熱作用があるんです。

その発熱反応の性質を利用して一度に大量の熱を発生させる!

それが核分裂反応であり

この熱を利用して発電するのが原子力発電です。

一億分の一秒で核分裂連鎖反応を起こして

一気に温度を上げて爆発させるのが核爆弾になり

同じ物理現象をゆっくりとコントロールしながら

エネルギーを得る装置が原子炉になります。


ちなみに核燃料の分裂反応した時の最高温度は

2320℃

という記述がありました。

だから

今回は原子炉を停止したのですが

核分裂反応はすぐには収まらないので

まだ熱を発しておりそれを冷やすポンプの故障によって

水が蒸発してしまう。

水がなくなると

① 熱が冷めない
② 放射能が飛散するのを水の中に収めきれない

ということになります。



また

水素爆発がありました。

中学の時の水を電気分解する実験がありましたよね?

今回は水が水素と酸素に分解されたものが

建屋ないに充満。

当然比重が軽いので上に。

水素だけなら爆発しません。

酸素もあったからなんらかで火がつき

水素が爆発したとなっております。

ある意味

放射能の飛散が軽い今は

むしろ建屋がなくなり

水素の爆発の危険性はなくなり

上から水をかけられる状態になったと

マイナス要因だけではありません。



ちなみに脱線すると

原子爆弾は「核分裂」であり、水素爆弾は「核融合」です。

原子爆弾は、ウラン235やプルトニウムの核が分裂するときに生じる

エネルギーを利用していますが、

水素爆弾は逆に、水素の核が融合する、

つまりくっつく時に生じるエネルギーを利用した爆弾なのです


水素爆発とちがうことと

後に書く水蒸気爆発に関連性があるので覚えていてください。




あとで次に多かったメルトダウンを書きます。