●質問
はじめまして、HPを拝見して水の絞り方についてご助力頂きたく、ご連絡を
させていただきました。以前は小森のリスロン44SPの油性、現在はリョービの
750シリーズのLED乾燥タイプを使用しております。
機種を比べての質問となってしまうのですが
・小森機の時は水着ローラのニップを基準より0.5~1mm追い込み
(交換後が0.5mmで4か月目あたりで1mm)
・調量と元ローラーの水切りがデジニップで4mm
(メーカー推奨の水が均一な膜になるところからダイヤルを〇メモリ締める方法で計測すると
1.5~2mm程度)
・インキローラーは調整可能な箇所は基準値のまま
・エッチ液濃度は1%程度(糖度計計測で0.1%程度のブレあり。)
水回りのローラー交換後一ヶ月の時点でコート紙にJAPANカラー(笑)のチャート印刷時の
初期ダイヤル値が10/100程度、このダイヤル値が営業刷で刷り込んでいくと1000枚目あたりで
11~12/100くらいになり半年くらい使用したローラーでで最大25/100程度。
リョービ機では条件は上とほぼ同じで水着ローラー対クロムローラーのニップのみ標準値で
決めてあるのですがダイヤル値が1/100や、多くても3/100くらいでのスタートで半年くらい
使用したローラーでようやく10/100程度のダイヤル値となります。
リョービ機のローラー配列を見ると版面に当たる4本のローラーの内、後ろ2本は戻りのローラーが
無いのでとても乳化しやすい造りになっているように感じており、現状ロングランの印刷でインキを
全然消費しない絵柄ですとインキが少々柔らかくドットゲインが高くなる傾向が見られるので
絞れるだけ水を絞りたいと思っております。
水元と調量間のニップを7mmまで追い込んで試したことがありますが膜切れ?なのか紙尻の
両端10cm×10cm程度が本当にうっすら(目視で色がついてるような…くらいのレベル)汚れて
しまいそれが消えるレベルまでダイヤル値を上げると網点がきれいなスクエアにならず、太って
しまいます。
温度管理は放射温度計でリル酸ローラーが23~25度、版面が15~18度、水元のクロムローラーが
10度±1度といった感じです。水の交換頻度は約月一ペース、夜間は稼働しないので水槽やチラーの
温度は朝方までで夏場は20度くらいに一時的に上昇します。
この条件で初期巻き+絵柄巻きのプリインキングで50枚刷りだすとプロセス4Cのコート紙への印刷で
基準濃度±0.1以内にはどんな絵柄でも大体来るのと、ドットゲイン量も14±3%以内には収まって
おります(墨のみ上質系の印刷時には+5パーセントくらいになることも・・・)ので悪くはない・・・・
と思いたいのですがやはりダイヤル値が極端に少ない=ムラが出やすいだと思うのでなにか助言を
頂きたくこのような質問をさせていただきました。
つたない文章で分かりづらいかもしれませんがご回答を頂けますとありがたいです。
●回答
まぁ~、長~~~い質問でございますねぇ~。余分な事柄が多過ぎて、要点をつかむのに、
必死でございますわ~(笑)。昔のオペレータは、話下手、文章下手の人が多くって、肝心な
事もなかなか、伝えてくれないので、非常に苦労したんですがねぇ~。
ええっと、簡単に言ってしまうと、「リョービ750で、水目盛りが小さ過ぎて気持ち悪い」って
ことで良いかと思うのですが、もし違ってたら、申し訳有りませんが、またメール下さい。
750のLED-UVは、私も2年程使ってましたので、よ~く知ってますよ~(^^)v
リョービさんの給水システムの場合、使用するローラーによって、水目盛りの数値が
極端に変わってしまうんですわ~。例えば、テクノロールさんだと、「70」とか、加貫さん
だと、「10」とかって具合です。(両方とも、良好に印刷が出来る数値ですよ)
んで、これじゃ、気持ちが悪い!ってんで、オペレータスタンドのコントロールパネル内に、
通常では入れない、「裏画面」ってのが設けてありましてね、この裏画面内で、水目盛りの
数値を変更する事が出来るんですよ。
例えば、「初期の水上げ量」なんてのは、コモリさんの場合だと、H,M,L って言う表示で、
簡単に設定する事が出来ますが、リョービさんの場合だと、この設定も裏画面に入らなくては
成らないんですよ。私は、ユポの印刷が多かったので、裏画面に入って自分で調整してました。
余談ですが、裏画面に入って、無意識で他の数値を触ってしまって、エライ目に合った事が
有りますので、完全に理解していない人は、勝手に裏画面に入っちゃアカンですよ~。
え~と、私も横道にそれてしまいましたが、今回の、ご質問に対する回答は、
「リョービのサービスを呼んで、裏画面で数値の変更をしてもらって下さい。」 以上です。
やっぱりね、1とか3とかじゃアカンですよ。15~25くらいは回したいですもんね。