印刷Q&A インキ削減 | 1級技能士・成田の印刷技術

1級技能士・成田の印刷技術

1級技能士・成田が、オフセット印刷技術を解説します~。

● 質問

 

御社(コスモテックさん)の、CF と言う装置を付けると、

大幅なインキ削減が可能に成ると言う記事を読みました。

これは、ただ、その装置を付けるだけで、インキ削減が

可能に成ると解釈すれば良いのでしょうか?

何か、その他、装置を付けたうえで、オペレーション上、

しなければ成らない事があるのでしょうか?

 

● 回答

 

記事を読んで頂きましたか!ありがとうございます。

また、当社のCFに、ご興味を持って下さり、重ねて御礼申し上げます。

 

結論から申し上げますと、ただ、装置を付けただけで、インキ削減が可能に成る

と言う事は、全く有りません。印刷機械がやっている仕事と言うのは、超物理的な

仕事であり、インキ削減のためには、当然のように、物理的な改善が必要です。

 

もっと簡単に言うのであれば、インキ壺から出て行くインキの量を少なくしなければ、

インキ消費量の削減には成り得ないと言う事です。CFは、水そのものを改善して、

湿し水にとって、良好な水にする装置です。

 

水を改善する事により、インキや紙に対して、ダメージの少ない湿し水に改良します。

そうする事によって、インキの盛り量を、10~20%程度少なくしても、通常の濃度が

得られるように成るため、インキの削減が可能に成ると言う仕組みです。

 

インキの盛り量を少なくするためには、インキ壺の開き量だとか、インキ元ローラーの

回転量を少なくしてやる事が必須ですので、具体的な話ですと、オペレータさんに、

インキ元ローラーの回転量を、20%程度低くして、テストをして頂いています。

 

インキ供給の目盛りを下げる事が出来れば、湿し水供給の目盛りも、連動して下げる

事が可能です。・・・その点に関しては、オペレータさんの技量や、印刷機のメンテ状態

も、非常に大切に成って来るわけですが、インキも湿し水も少ない状態で濃度を確保

する事が出来れば、ドットゲインが減少し、着肉性が良く成り、乾燥も速く成ると言う、

良い事だらけなのです。(^^)v

 

CF導入の際には、私どもPSA(プリンティング・スーパー・アドバイザー)が、ご指導を

させて頂いております。・・・今、CFを導入すると、イヤでも成田が、三日間ほど、付いて

来てしまうって、こりゃ、ウットウしい話ですよね~(笑)。

 

CFに関心を、お寄せ頂けるのでしたら、成田が直接、プレゼンに参上致しますので、

遠慮なく、お問合せを頂けましたら幸いです。