他のサイトで、チョッと腹立たしい記事を読んだので・・・。
印刷現場の資材発注をしてる人、こんな経験は有りませんか?
「プレートクリーナーを、2本、お願いしますわ~」と、資材屋さんに発注すると、
「ああ、それ、1箱単位でしか扱えなく成ったので、最低でも6本、注文して下さい」
大きな印刷会社さんなら、いざ知らず、印刷機が1台や2台の会社で、6本もの
プレートクリーナーを消化するのに、どれだけの日数が掛かると思ってるのか。
客である印刷会社が、2本だと言っているのに、6本も売り付けようとする資材屋。
商法には詳しくないので、それが違法なのか、合法なのかは知らないが、
不要な4本を押し売りして来るような商売って、そりゃ、おかしいでしょう。
コンビニに行って、缶コーヒーを1本買おうとしたら、「6本じゃないと売れません」
って言われたら、君は、そのコンビニで買うか?買うワケが無いよなぁ。
これから書く事は、実際に私が体験した話です。
購入先は、誰でも知ってる、超有名なインキメーカー。伝票的には、他の代理店を
通しての購入に成りますが、そのインキメーカーの営業マンとのやり取りです。
オレ「悪いッ!緊急で耐光の金赤インキ(高感度UV)を、3kg 欲しいんだよッ!」
営業「確認したら、県内の倉庫に有りますから、何とかしますよ。・・・でもインキが
3kg だけだと、配送の人間が忘れそうなので、他に何か注文をくれませんか?
ここに置いてある、クリーナーとか、注文頂けませんかッ!」
オレ「しょうがないなぁ、じゃあ、ついでに調量ローラーのクリーナーを2本頼むわ」
営業「ああ、それは箱売りなので、6本でお願いします!」
これ、メチャクチャな悪徳商法ですよね。緊急でモノが必要だと言う、こっちの弱みに
付け込んで、抱き合わせで他の商品も売り付けようとする。しかも完全に不要な本数。
しかも私は、そのクリーナーは、いつもは他の業者から購入していたんです。
こんな商売を、超有名なインキメーカーの営業がやってたんです。
「配送の人間が忘れそうだから」 などと言う理由まで付けたら、こりゃもう詐欺ですわ。
この営業マン、他の印刷会社さんでも、こんな商売をしてたんでしょうね。こんな事が
有って、1ヵ月も経たないうちに、他の地域に転勤して行きました。
資材屋さんと印刷会社ってのは、共存共栄であるべきなのですよ。
2本の注文に、6本売りたいのなら、「スンマセン!今月、売り上げ成績が悪いんで、
チョッと助けて下さいッ!」とか言ってくれた方が、よほど可愛げが有りますよね。
無理な商売、無理な購入を続ければ、いつか破綻が来ます。印刷会社が倒産して
しまったら、資材屋さんも、大切な顧客を失う事に成ってしまうんですよ。
立場を替えれば、印刷物の値段も同じですよね。3社の印刷会社で見積もりを取って
みると、これがまた、ケッコウな差が有ったりします。・・・見積もりを取るまで、値段が
分からない。それが今までの印刷会社のやり方でした。
でもね、消費者の皆さんは、どんどんスピード化してるんですわ。いつ出て来るのか
分からないような見積もりなんぞ、待っていられないんです。そこで、印刷通販さんですわ。
全ての価格表を公開していますから、消費者さん自身で、簡単に計算が出来てしまう。
超お手軽で、しかも早い、安い。大多数の消費者さんが、印刷通販さんを選択するのも、
こりゃ当然ですわね。
もうね、そう言う時代なんですよ。そう言うネット通販さんを相手にして、仕事を確保して
行かなくちゃ成らない時代なんですわ。そんな時代にね、2本のところを、6本買えとか、
1ダース単位にしてくれとか言ってる資材屋なんて、こりゃアカンです。
もし、ネット通販の資材屋さんが本格的に活動し出したら、確実にノックアウトですよ。
お互いに、お互いの事をシッカリ想い、お互いに繁栄出来るような商売をしましょうよ。
印刷業界にとっては、本当に厳しい時代なんですから。