印刷資材の選択ってのは、本当に難しいと思います。
例えば、水ローラーを手入れするための溶剤一つにしても、かなりの種類が
出回っていますので、自分の印刷機やら、工場環境やら、刷り物等に合わせる
としたら、どれを選べばイイのか、本当に迷ってしまいますよね。
エッチ液なんてのは、その最たる物で、一つのエッチ液メーカーから数種類の
エッチ液が発売されているところを見ても、こりゃ人心を攪乱しとるのかッ!
なんて思ってしまいますよね。
これは、私の昔からの持論なんですが、「本当に良い物ならば、1種類で充分だ」
と考えています。何種類も作るから、コストを下げる事が出来ないのだし、非常に
不経済な状況を作ってしまっている。本当に良い物で、1本勝負しなきゃアカン。
それくらいスゴいエッチ液を作ってみィ!・・・なんて言うと、超美人女性化学者に
寝込みを襲われそうですが(笑)。 我々、エッチ液を使う側にも、それぞれに好みが
有って、その基準が人それぞれで違うので、どんどん種類が増えてしまうのでしょうね。
それとね、使う人それぞれに、困っている内容が違うんですよ。調量ローラーの汚れが
一番困るッ!って人もいれば、乳化で困っている人もいる。乾燥不良で困っている人、
泡の発生、浮き汚れ、着肉不良・・・ キリが無いほど、トラブルの種類が有りますね。
ブランケットも同じです。エッジピックで困っている人、パイリング、網点品質、ベタの
着肉性、見当精度、洗浄性、染み付き、紙端の紙粉残り・・・ これもキリが無いほど、
多種多様なトラブルが存在し、それを解消するべく、選択を繰り返すワケですわ。
例えばね、〇〇化学とか、〇〇ゴム、なんてところのホームページを開いたら、
「あなたに最適な資材をご紹介致します!」なんて言うコーナーが有ってさぁ、
使用してる印刷機と、その使用年数。現在使用中の資材。一番困っている内容。
なんてのを、カチッカチッとクリックして行ったら、「あなたに最適な資材は・・・」
「〇〇化学製、〇ライ〇777」「〇〇ゴム製E〇3〇00です」
なんつって、瞬時で回答が出て来たら、ケッコウおもしろいと思うんですよね。
「ええッ!そうなんだ!今は〇〇ゴムの、〇200を使ってるけど、そっちの方がイイのか!
こりゃ、今度、絶対に試してみよッ!」とか言って、ピント外れな選択をしなくて済むように
成るんですわ。
ピント外れな選択をして、今以上にトラブルが拡大してしまうと、そのメーカーの資材を
一切、使わなく成ってしまいます。「やっぱ、〇〇化学の製品はアカン。」てな具合で、
そのメーカーの全ての製品を否定するように成るんですね。
そのメーカーの他の番手を使えばイイんですが、使う側には、製品ラインナップの意味が
分からないんです。エッチ液もブランケットも、使う側にとっては生命線を握っているような
超大切な資材ですから、その選択に困らないよう、正しい情報提供ってのが大切ですよね。
今の世の中、ネットの時代です。多くのオペレータ諸氏が、ネット上で様々な情報を得ようと
検索をしています。私のQ&Aも、全く系統立てていないのでアカンのですが、資材メーカー
さんも、ネット上でオペレータの手助けが出来るとイイと、痛切に思うのですよ。