4万円の靴 | 1級技能士・成田の印刷技術

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1級技能士・成田が、オフセット印刷技術を解説します~。

以前、勤めていた会社の女性社員(30歳半ば)、この人が「靴」が大好きで、

自分で靴を造る教室にも通っていたんですよ。グラフィックデザイナーの彼女、

会社を辞めて、「本格的に、靴造りをする!」と言って、イタリアへ修行に

行ってしまったんです。・・・スゲェ人ですよね~。

 

この女性が言うには・・・。「靴を履く時は、必ず靴紐をほどいて締め直すこと。

靴紐の役割は非常に大切です!それと、最低でも4万円以上の、造りの確かな

靴を履くこと。この2点が、とても大切です。」との事でした。

 

私は、歩くことが嫌いで・・・。と言うと、彼女が言うには、「靴が悪いから歩くのが

嫌いに成るんです!」との話。そうまで言われてはと、ビジネスマン必須の

リーガルを、3万数千円出して買う事にしました。

 

ところがね、リーガルって、新品はメチャ硬いんですね。サイズを合わせて、

履かせてもらうと、痛くて歩けたもんじゃない。店員にその旨を伝えると、

「新品のうちは我慢して下さい。徐々に皮が馴染んで楽に成りますから。」との事。

 

そのリーガルを履いて、東京に出張したんですが、30分ももたずにギブアップ。

足が痛くて歩けないんですよ。近くの靴屋で、5千円の靴を買いましたわ~。

 

それ以降は、1万円位の靴を、1年で履き潰すと言うローテーションでしたが、

やっぱり歩くのは大嫌い。

 

今回、京都に転勤して来て、自分の住まいの、すぐ近くに、特殊な靴屋さんが

有る事を発見。「靴屋・楽ちん」って言うんですが、足の診断から始まって、

足形を取ったり、問診を受けたりと、靴屋さんなのに、実際に靴が出て来るまでに

1時間近くも掛かるような具合です。

 

ようやく、自分に合った靴が出て来たのですが、これがね、履いた瞬間に衝撃が

走りましたね。足を包み込むと言うのか、靴が足に吸い付くと言うべきか、とにかく

フィット感が半端じゃないんですわ~。歩いてみても、どこも痛くないですしね。

 

一瞬で買う事を決めたのですが、その後も、私の足と靴のフィッティングを調べて

部分的に皮を伸ばして調整をしてくれて。購入後、少し歩いてみたのですが、

これは本当に楽です。これを履いてしまうと、他の靴が履けなく成ってしまいます。

 

値段は4万1千円と高めなんですが、消耗部分を補修しながら履けば、4~5年は

履けるのだとか。・・・自転車を買おうと思ってたんですが、健康のためには歩く方が

イイだろうと、この靴を購入しました。

 

歩く事が大嫌いだった私が、この靴を履くと、無性に歩きたく成ってしまう。

これは、本当に良い巡り合いでした!