ブログで~す。
当社のように、いろんな印刷屋さんの下請けをさせて頂いていると、
いろんな印刷データが入稿されて来るんですよ。もともと、当社は、
校正刷り屋さんから、印刷屋さんに転身した会社ですので、製版関係
にはケッコウ強くて、データに関しても対応力が高いのですが・・・。
ある日の事、印刷物の増刷が掛かったんですよ。一部、写真を入れ替えて、
その他は、前回通り。なんて言う、よく有るパターンの増刷ですわ。
それを刷り出してみると、差し替えた写真の色が、何とも変なんですよ。
なんか暗くて、地味めと言うか、レトロ調とでも言うのか、変な色です。
見本で付いて来た、客先のプリンター出力の色調は、けっこうキレイなので、
こりゃ、どうなってるのかな???
とりあえず、お客さんに電話で聞いてみると「ほぼプリンターの色で出る
はずなんですが、出ませんか?」・・・出ないんですよね。差替え以外の所は
完璧に前回通りの色なんですが、その差替え写真だけが、変な色なんですわ~。
エンドユーザーからは、プリンターの色調でOKをもらっているので、
何とか、プリンターの色調に近付けて欲しいとのこと。こりゃまぁ仕方ないから、
データの色調を補正して、もう一度、刷版を出し直そう。
と、その時、データを補正しようとして、刷版係が気付きました。
差替え写真として渡されたデータが「RGB」だったのです。
ウチの場合だと、RGBデータは、リップの段階で、勝手にCMYKに変換
されてしまうんですよ。この勝手に変換された色調が、何とも変なんですわ。
・・・これはですねぇ~。まず、刷版係がRGBに気付くべきなんですね。
それを、フォトショップ等でCMYKに変換してから、リップ処理してやれば、
そこそこの色調が、最初から出てくれるんですわ。まぁ、大元を正せば、お客
さんがRGB入稿をする事がアカンのですが、そんな事は言ってられないって
のが実情ですわね。