IGAS 腹立ち日記 | 1級技能士・成田の印刷技術

1級技能士・成田の印刷技術

1級技能士・成田が、オフセット印刷技術を解説します~。

ブログで~す。


本日、アイガスに行って来ました。

チョット腹立たしい事が有りましたので、聞いてやって下さい。


実は、土曜日に、当社の社長が、見学に行っておりまして、その際の感想で、

「某メーカーが、印刷機に搭載した、品質管理装置のデモをやっている。

 あの品質管理装置は、当社でも導入したいと考えているから、しっかりと、

 デモを見て来て欲しい。」との、宿題を頂いておりました。


社長によれば、キレイなネェちゃんが、印刷用紙に、ペンで小さな点を付けて、

その小さな点を、印刷中に、品質管理装置が、見事に検出すると言うデモ

だとのこと。


私に言わせれば、それが検出出来んようでは、品質管理装置としては失格

だわなぁ~。なんて気持ちで、デモを見ていました。印刷機械の説明が進み、

いよいよ、品質管理装置の話が始まりました。「私は、意地悪ですから、本当に

小さな点を付けますよ~」とか何とか言いながら、印刷用紙に、ペンで、点を

付ける場面を見せていました。


さて、その点が付いた、1枚の紙を検出する事が、本当に出来るのか、デモが

開始されました。おそらく、当社の社長が見学していた時は、見事に検出された

のでしょうね。それに感動して、導入まで考えるに至ったのだと思います。


今回、私が見たデモでは、検出が出来ませんでした。完全にデモ失敗です。

「なんや、アカンやんか。どうやって、この場を取り繕うんやろなぁ~」と、

興味津々で見ていたのですが、なんとビックリ!あんなに前振りしたにも

関わらず、検出失敗と成ると、一切その事には触れず、何も無かったかの

ように、機械の解説を進めて行くではありませんか。


メーカーの担当者と、コンパニオンのキレイなネェちゃんの掛け合いで、

なかなか歯切れの良い進行だったのですが、おそらく、これを進行させる台本は

二通り、用意されていたんでしょうね。うまく検出出来た場合は、ネェちゃんが、

「ハイ!見事に検出されました~ッ!」とかなんとか、言うんでしょうね。


そして、検出出来なかった時の台本、つまり失敗した時の台本は、こりゃ、

その点に関して「シカトを決め込む」と言う事に成っていたのだと思われます。


非常に腹立たしいですね。我々、デモを見ている者を、バカにしていますね。

「オイ!あの、ペンで点を打った紙は、どうなったんやッ!」と叫びたかったですよ。


しかしながら、あの「シカトを決め込む」と言う台本が有るって事は、こりゃ頻繁に

検出を失敗してるって事なんでしょうね。そんなダメ装置、評価出来るワケないですね。

「社長、ありゃダメですわ。失敗しても、黙んまりを決め込むような体質の会社なんて、

 そんなもん、信頼ゼロですわ。絶対に導入は有り得ないです!」と、報告するより、

他に手は無いですね。


失敗しても、適切なホローをする。そして、その場の観客に納得して頂く。

そんな方法、いくらでも有ると思いますよ。


失敗したら、シカトする。隠す。黙んまりを決め込む。ウヤムヤにしてしまう。

そんなメーカー、全く信用出来んでしょう。

今一度、姿勢を正して頂きたいと、心より願う次第です。