カラーアナリスト | 1級技能士・成田の印刷技術

1級技能士・成田の印刷技術

1級技能士・成田が、オフセット印刷技術を解説します~。

今回はブログで~す。

我々の印刷と言う仕事は「色」を扱う仕事です。
紙に色を着けて、製品を作り出して行くのが印刷と言う仕事です。

ふと、周りを見渡してみると、我々が生活している、
この世界は、様々な色(色彩)で満ち溢れています。

「色」と「光」は、密接な関係にあります。
物の色は、光を受ける事によって、その色彩を浮かび上がらせます。
光の無い、暗闇の世界で、色を見ることは出来ません。

例えば、普通の太陽光の下で、白い紙を見れば、全ての人が、
その紙の色を「白」だと認識することが出来ます。しかしながら、
真っ暗な部屋で、白い紙に、赤い光を当てて、この紙は何色か?
と問えば、「赤だ」と答える事に成るのです。

白い紙なのに、光によって、その紙の色の見え方が変わってしまう。
つまり「色は光で決まる」と言うことなのです。この事に世界中で
初めて気付いたのが、17世紀の有名人、ニュートンでした。

・・・ここまでは、色彩学を少しかじった私にでも、話せる内容です。

「色には、それぞれに働きがあり、一つ一つの色に、意味がある」
と、素晴らしい解説をする、色彩のプロフェッショナル達がいます。
色彩学を学び、色彩を科学のレベルで理解し、色が及ぼすメンタルな
部分にまで切り込んで行く。

「カラーアナリスト」
資格を有し、色彩を扱うプロフェッショナル。その人達の事をそう呼びます。

過去に、素晴らしいカラーアナリストと仕事を共にさせて頂いた事が有ります。
色彩の意味を考え、まるで物語を綴るかのように、配色が決められて行く様は、
感動で、心が震える思いがしました。

どこかで、カラーアナリストに出会う機会があったら、是非とも、ゆっくり、
色彩の話を聞いてみて下さい。私自身、印刷の色再現で迷った時、
カラーアナリストの助言で、何度も助けてもらいました。

本当に素晴らしいカラーアナリストとの出会いは、自分の持つ色彩の枠を、
遥かに超越して、今までとは違う世界に導いてくれます。
・・・カラーアナリストに、乾杯!