さて、島名の調査の第二弾です。

 

 前回の79から大幅増の139(+60)となりました。(それだけ、島名として独立したものが多いということ。)

 

 重複が少ないと書いた理由がこの辺りにあります、重複するのは「豊、高、鍋、長、中、黒、青、松、矢、馬、柏、沖、神、野」(記憶の印象で)といった漢字でしょうか。

 

 つまり重複しているのが「綿津見」の主要な部族となり、重複していないものが徴兵されて島をまかされた部族という印象になります。(今は人の住まない島でも防衛目的で見張りを立て、見張りを任せていた部族名がそのまま島名になったと考えます。)

 

 大量に見ていると規則性が見えてくるのですが、古代の日本人の最初は50音を部族名としていたが、これも復姓となって例えば「あ+か」→「赤」となった歴史があるんじゃないでしょうか?

 

 例えば「て」でも「手」→「豊(て)」→「豊(とよ)」と同じ読みで漢字が変わり、次の段階では漢字の読みを変えて血の繋がりを表現しているように見えます、これは分家におけるルールのようにも見えて来ます。(伊都岐も伊都岐→斎→厳と変わっているようです。)

 

 龍宮の姓も「倉→蔵→鞍→闇(くら)※順不同」と初期の段階でも4つくらい同じ読みの漢字が見えます、このように分家する毎に漢字を変えるのは常套手段だったように思えます。

 

 この調査も「単漢字」の島名に絞らないと作業が大変なので複数字の島名についてはスルーしています、しかし「弁天島」とか単語として有名では無い漢字の組み合わせの島名は何かしらの意味をおびていると考えると、本当は研究の余地があるのだと思います。

 

 あとは地域毎に固有の島名があるような気がします、「野島」などは綿津見の主要な一族で、見事な具合に沿岸部にのみ拡がっている事が分かります。(まぁ間違い無く龍王系だと思います。)




 綿津見の中に「島つみ」と呼ぶべき部族がいて、この分布を見ると、その人達は「◯島」と早々に名乗りをしていたと思われます。


 中国の単姓と区別する為に復姓になる事が推奨(流行?)したのでしょうかね?


 本当はこういった特徴のある部族をピックアップしても価値のある考察なのですが、まずは「名字の組み合わせ」の仕組みを解いた方が良いので、作業を続けますね。

 

 龍海