今日の問題です。「気温が海水温よりも高い」というのは要するに「夏」ということです。冬って気温より海水温の方が高いんですよね。 2000B本10 #毎日チャレンジ地理

 

正解です。インドに注目。夏は海から、冬は陸から風が吹きます。アが7月、イが1月。海水温が気温より高いのは夏です。ウは南半球側が夏で1月、エは北半球側が夏で7月。正解は3です。

 

問3 風の問題。

関連問題は02B本第3問問2。インドを中心とした南アジアの風向がそのままの形で出題されている。

旧課程ではあるが96本第1問図1も参考になる。冬の気圧配置を示したものであるが、インド半島はユーラシア大陸内陸部に発達した高気圧から吹き出す風に支配され、乾季となる。これは海陸の比熱差によるもの。シベリアという巨大な大地の塊の影響が強い東アジアから南アジアにかけての地域は、モンスーンと呼ばれる季節風におおわれる地域なのだ。

問題について。風向の判定。インド周辺の南アジア地域にのみ注目。図アについては、南西風が吹き込んでいる。この風向は夏季のもの。南西季節風が海洋から湿った空気を陸へと運び、大量の降水をもたらす。98B追第5問問7参照。この島はインド南洋に浮かぶスリランカ。夏季の南西季節風によって、南西側斜面に降水がみられる。地形性降雨である。96本第1問問2参照。ウの地域は夏季が雨季であり、冬季が乾季である。季節風の影響。つまり本問の図イは冬季のもの。

ウとエの判定。難しく考える必要はないだろう。南半球側の気温が高いウは1月(北半球が冬、南半球が夏)、北半球側の気温が高いエは7月(北半球が夏、南半球が冬)の図である。「気温が海水面温度よるも高い領域」とあるが、これはつまり夏のことだと思う。夏は気温が高いが水温は低いので海水浴に適しているね。冬季は気温はかなり低いものの水温は実はそこまで下がらない。寒中水泳は海水に入っている間はそれほど冷たくない。海から上がって外気にふれた時に非常に冷えるのだ。