質問ありがとうございます(^^)

 

「サウジアラビアについて石油の産出量と生産量を当てる問題」と仰っていますが、こちらは模試や問題集の問題でしょうか。模試に関してでしたら回答いたしかねますので、ご了解ください。学校の定期試験の問題などでしたら、先生に直接お尋ねになった方が良いと思いますよ。

 

ではそれをふまえた上で、可能な限り回答していきますね。

 

まず「輸出」の意味を明確にしておきましょうか。

 

ネットの用語辞典で意味を拾ってみました。

 

Wikipedia 「外国へ財を販売すること」

 

以下、「コトバンク」からの引用になります。

https://kotobank.jp/word/輸出-528553

 

デジタル大辞泉


自国の産物・技術などを外国に向けて送り出すこと。特に、自国の商品を外国へ売ること。

 

大辞林 第三版

 

自国の品物・技術・制度・文化などを他国へ送り出すこと。特に、自国の商品を他国へ売ること。

 

日本大百科全書(ニッポニカ)

 

自国で生産された商品を外国に販売すること。

 

精選版 日本国語大辞典

 

① 物を外へ運び出すこと。

② 国内商品や技術などを国外へ送り出すこと。

 

世界大百科事典

 

一般に国と国との間の商業取引をいう。

 

だいたい似たようなことが書かれていますね。自国の商品(農産物や資源、工業製品)を外国に売って商売をすることと考えていいと思います。

 

 

では、質問内容に戻りますね。

 

「生産」と「産出」についてですが、これは「同じ」と考えてください。私もテキストや模試の作成の時にはこれらの言葉は同じ意味で考えています。とくに鉱産資源については「産出」をよく使いますね。一方、農産物や工業製品については「生産」という言い方が一般的です。

 

一方で、「輸出」はもちろんこれとは違います。例えば、貴方が畑をもっていて、そこでジャガイモを10個収穫しました。3つは自分で食べてしまったとして、7つ余りますよね。その7つを他の人に売ってしまいましょう。これが「輸出」になります。

 

ジャガイモを10個収穫しました。これが「産出」であり「生産」です。

自分で3つ食べました。これが「国内消費」です。

他の人(外国)に売った。これが「輸出」です。

 

つまり考え方としては、「産出(生産)」マイナス「国内消費」イコール「輸出」です。「国内消費」プラス「輸出」イコール「産出(生産)」とも言えますが。

 

産出(生産) − 国内消費 = 輸出

国内消費 − 輸出 = 産出(生産)

 

産出(生産)と輸出は、国内消費と関連づけて考えることが適切です。国内消費を超える産出(生産)があるからこそ、輸出に回せる余裕(「輸出余力」といいます)が生まれるのだな、と。

 

当たり前のように使っている言葉でも、立ち止まってその意味を深く考えることは大切なことです。これからも「考えながら」勉強を進めてくださいね。