今日の問題です。マドリードの気候を当てる問題ですが、もちろんケッペンなんか関係ありませんよ(笑)。4都市中最も南にあるのですから、最も暑い都市がマドリードです。これだけの問題なんですよ。2009B本1

 

ちなみにマドリードはケッペンの気候区分でいえば、CfbとCsとBSのちょうど中間って感じです。気候の細かい数値など年によって異なるので、覚えても仕方ないですよね(笑)

 

 

 

正解は1ですね。最も南(赤道に近い)のですから、最も暑くて当たり前です。夏の気温に注目してくださいね。

 

他は、2がダブリン(海洋性で冬が暖かい)となり、3と4は、より北に位置するタリンでとくに寒冷となり4が該当。残った3がワルシャワです。

 

以下、おまけ解説。

 

[講評] 最近の気候グラフ判定はこうしたハイサーグラフが基本になっているみたいだね。ハイサーグラフは昔は全く登場していなかったのだが、2003年以降はむしろこれが一般的になっている。とはいえ、逆にこれだけ登場していると、過去問を解くだけでも十分にハイサーグラフ読解の練習はできるのでさほど困難なアイテムでもないような気がする。

 

[解法] ハイサーグラフで問われているけれど、その読み方はわかるよね。今回は読み取り方は省略。すでにわかっているものとして話を進めていきます。

まず4地点を確認。そしてマドリードが問われていることも確認。「気温と緯度は反比例する」というセオリーがある。っていうか、結局「赤道に近ければ暑くて、極に近ければ寒い」ということ。これは絶対的なセオリー(*)。他の3都市に比べ、あきらかにまドルリードは低緯度に位置する。要するに、最も高温であるものを選択すればいい。1が正解。

 

[今後の学習]

ハイサーグラフは近年出題が相次いでいるので、センター過去問の中からハイサーグラフが登場しているものをコピーして「見なれて」おこう。また、手間に思うかもしれないが、ハイサーグラフ一つ一つについて、普通の気候グラフに書き直す練習もしておいていいかもしれない。1月の気温・降水量から12月の気温・降水量まで一覧にしてみて、それをグラフに組み立てていく。そういった面倒な作業を繰り替えすことによって、地理の根本的な力がアップするのだ。

また今回はたまたま地中海性気候が出たけれど、だからといってこの気候ばかりが出題されているわけでもない。それよりもやはり「暑いか寒いか」で考える習慣を身につけておくべきなのだ。