AKB48のあんた、誰?特別公演 | AKB48、とある地方ファンの呟き

AKB48、とある地方ファンの呟き

とあるきっかけからAKB48のファンになりました。地方ファンの立場からいろいろと思ったことを綴っていきます。

2014年12月2日(火) 舞浜アンフィシアター

「AKB48のあんた、誰?特別公演」 
セットリスト

M01 Reborn 伊豆田莉奈 小嶋菜月 中田ちさと 中村麻里子 前田亜美 松井咲子 森川彩香 石田晴香 岩佐美咲 内田眞由美 鈴木紫帆里 鈴木まりや 大家志津香 名取稚菜 岩立沙穂 小林茉里奈 佐々木優佳里 篠崎彩奈 高島祐利奈
M02 Everyday、カチューシャ 飯野雅 市川愛美 田北香世子 達家真姫宝 谷口めぐ 西山怜那 後藤萌咲 下口ひなな 湯本亜美 野澤玲奈 福岡聖菜 横島亜衿 大川莉央 込山榛香 佐藤妃星 土保瑞希
M03 君のことが好きだから 岩田華怜 藤田奈那 相笠萌 阿部マリア 北原里英 小林香菜 島田晴香 永尾まりや 宮崎美穂 内山奈月 梅田綾乃 倉持明日香 高城亜樹 橋本耀 平田梨奈 大森美優 岡田奈々 北澤早紀 西野未姫 前田美月 村山彩希 茂木忍 
M04 少女たちよ(全員)
M05 チーム誰推し(全員)
M06 君のc/w 佐々木優佳里 岩立沙穂 内山奈月
M07 Glory days 相笠萌 市川愛美 湯本亜美 相笠萌
M08 記憶のジレンマ 小林香菜 倉持明日香 高城亜樹 鈴木まりや
M09 鏡の中のジャンヌ・ダルク 森川彩香 阿部マリア 鈴木紫帆里 大森美優 前田美月
M10 初めてのジェリービーンズ 小嶋菜月 村山彩希 福岡聖菜
M11 タネ 宮崎美穂 内田眞由美 永尾まりや
M12 抱きしめられたら 土保瑞希 橋本耀 篠崎彩奈 
M13 てもでもの涙 名取稚菜 大森美優 
M14 君だけにChu! Chu! Chu! 中田ちさと 松井咲子 小林香菜 島田晴香 中村麻里子 前田亜美 伊豆田莉奈
M15 思い出以上 藤田奈那 岡田奈々 梅田綾乃
M16 ハート型ウイルス 達家真姫宝 谷口めぐ 飯野雅
M17 みさきー 岩佐美咲
M18 わがままコレクション 込山榛香 後藤萌咲 佐藤妃星 北澤早紀 橋本耀 下口ひなな
M19 わがままな流れ星 大家志津香 北原里英
M20 禁じられた2人 石田晴香 岩田華怜
M21 Choose me! 岡田奈々 平田梨奈 茂木忍 大川莉央 相笠萌 田北香世子 西山怜那
M22 遠距離ポスター 西野未姫 高島祐利奈 内山奈月 小林茉里奈 前田美月 野澤玲奈 横島亜衿
M23 希望的リフレイン(全員)
M24 大声ダイヤモンド(全員)

EN1 NEW SHIP 高島祐利奈 茂木忍 相笠萌 内山奈月 梅田綾乃 橋本耀 岩立沙穂 大川莉央 大森美優 北澤早紀 小林茉里奈 込山榛香 佐々木優佳里 佐藤妃星 篠崎彩奈 西野未姫 前田美月 村山彩希  
EN2 ぐぐたすの空 石田晴香 高城亜樹 北原里英 前田亜美 鈴木まりや 宮崎美穂 松井咲子 伊豆田莉奈 野澤玲奈 大家志津香 内田眞由美 岩佐美咲 中田ちさと 島田晴香 小林香菜 倉持明日香

EN3 ファースト・ラビット 飯野雅 市川愛美 岩田華怜 小嶋菜月 田北香世子 達家真姫宝 谷口めぐ 中村麻里子 西山怜那 藤田奈那 森川彩香 阿部マリア 後藤萌咲 鈴木紫帆里 下口ひなな 永尾まりや 名取稚菜 湯本亜美 福岡聖菜 平田梨奈 横島亜衿 
E4 会いに行こう(全員

前回の記事でも触れましたが、2日に行われた”あん誰特別公演”映像は昨日の放送で少しだけ流れてましたが、実に楽しそうなコンサートでした。平日遠方ということで観に行けなかったのただただ残念です。

出演者57人という大人数でしたが「全員が主役」というコンセプトの元、全員にスポットライトが当たるように配慮が見られ、結果としてユニット曲が大半となったり、普段は後列でなかなか目立てないメンバーが目立つ位置にいたりと、いつものAKB48のコンサートとは明らかに一線を画すものでありました。

他の大規模のコンサートの場合、目立つのは限られたメンバーばかりで、あとは”その他大勢”という括りにされてしまうことが多く、その人たちを応援しているファンにとっては思うところがあったに違いありません。いろんな事情でそうなってしまうのは仕方ない部分があるのですが、せっかくの人数の多さを生かし切れてないという思いはずっとありました。

去年ドラフトがあり、今年はチーム8が加わり、ただでさえ多い人数がさらに膨れ上がり、もはや飽和状態といっていいですが、そのことについて懸念を抱いている人が果たしてどれくらいいるのでしょうか。
入り口である採用はもちろん大事ですし、オーディションというかたちで選別してますし、セレクションということが行われたこともありました。今一番弱いと思われるのが育成という部分で、各メンバーの自主性に頼りすぎているようにも見えるので、組織としての底上げを考えているのであれば、もっとここの部分に力を入れて欲しいという気持ちはあります。
せっかく伸びる要素があっても、その機会がなければ出てきませんし、現実として一部のメンバーを除いてどうしても埋もれがちになってしまってます。AKB48の場合、純AKBとAKB48Gと2つのくくりがあって、最近のメディアでは後者の方で扱われることが顕著になりつつあります、その割を食っているがいわゆる”非選抜”といわれるメンバーたちです。

シングル選抜の枠が減らされ、アピールの場ともいえる劇場公演も選抜メンバーが優先され、コンサートにでてもバックダンサーのような扱いで殆ど映らないということは、”非選抜”メンバーであれば多かれ少なかれ感じてますし、彼女たちを応援するファンも同様の気持ちではないでしょうか。
厳しい言い方をすれば、芸能界とはそういう世界だし、選ばれるメンバーにはそれだけの人気と実力があるからということなのでしょうが、かといって”選ばれない側”のメンバーを無下に扱うというのも果たしていかがなものかなと思います。AKB48は選抜メンバーだけで成り立っているわけではないですし、特定のメンバーばかりずっと出続けることは閉塞感を生み出しかねず、仮にそのメンバーが卒業した時に苦労したことがあります。
世代交代について、私見ですが思った以上に進んでいない気がして、その要因としては今の選抜制度と総選挙の仕組みというのが大きいとは思います。どこの世界でもそうですが、育成とは一朝一夕にはいかずある程度の長いスパンで考えるものです。ここ数年「次世代」という言葉が飛び交い、その候補とおぼしきメンバーはたくさんいますが、その子たちが成長してAKB48を担うようになるまで、運営もファンも見守っていく覚悟がどこまであるのか。毎年のように新しい候補者が出てくることは良いこという捉えかたもありますが、逆にいえばそれだけ考えがブレているということですし、選択肢を増やしすぎることでの弊害もあるような気がします。

今が正念場であり、「頑張らないといけない」というのはどのメンバーも持っていると思います。ベテランですでに状況を達観しているメンバーはともかく、多くは今よりももっと上にあがりたいはずです。特に同期や後輩の活躍というのは嫌でも目に入りますし、Google+やモバメで複雑な気持ちを明かしているメンバーもいます。

今やAKBだけで100人以上(チーム8を含んだ場合)いますし、1人1人を見るのが大変というのは現実的な問題としてあります。秋元さんも先日の公開ラジオで「ヒントが欲しい」と言ってましたが、掘り下げていけば見えてくる魅力があるものの、その時間と労力を生み出すのは容易ではないし、今のAKBスタッフの体制だと厳しいでしょうね。実際にやりたくてもできないジレンマというのはどこの職場でもあり得る話です。

自分の中で”あん誰”という番組は、運営では行き届かない部分を補完するような役割を果たしていて、それと同時に非選抜メンバーファンの「こうあって欲しい」というニーズに応えてると思います。「あんた、誰?」という自虐的な番組タイトルも、そう呼ばれないように向上していって欲しいという思いがあるでしょうし、実際に番組にはいわゆる選抜メンバーは出ませんので、8月の夏祭りの時のスペシャル放送で島崎遥香さんがゲスト出演したり、10月に山本彩さんが飛び入りで参加したことはありましたが、なんとも違和感がありました(笑)。

AKB48の冠番組というのは他にもありますが、メンバーの特性を活かすという点においてこの番組に勝るものはないです。自分もこの番組を通じて目から鱗が落ちたことがありましたし、意外なメンバーの意外な魅力に気付かされたことが少なくなかったです。コンセプトとして「アイドルであるAKB48」というものを大切にしてて、バラエティらしい無茶振り企画はあるものの、そのコンセプトから逸脱しないのはスタッフの方々の理解からくるある種のリスペクトではないでしょうか。

最近はバラエティ色が強くなり過ぎて、アイドルらしからぬ言動が”面白いから”と取り上げられたり、興味本位でファンの方を向いていない下衆い企画が平然と行われていて、あくまでアイドルとして楽しみたいファンからすればどうなんだろうと首を傾げたくなることが多いです。

今回のコンサートを通じて、1人1人のメンバーのことをわかっているスタッフが手がけるとこういう出来になるのだということがわかりました。普段の番組とは勝手が違いますし、誰もが初めてのことで手探りの状態だったはずです。「全員が主役」というのは言うは易しですが、それを具体化するまでは大変だったと思います。それでも終わった後のメンバーやファンの感想を見る限り今回のコンサートをやった意義はありました。主催者側は「客席が埋まるかな」という不安もあったみたいですが、蓋を開けてみれば落選した方も多かったので、やはり需要はあったということです。平日でなければ間違いなく自分も応募していたでしょうし、見に行けた人が羨ましいと思いました。実際に劇場公演や握手会で接したメンバーの晴れ舞台を見るというのはファンの立場としては何よりの楽しみであるし、これまでそういう機会が少なすぎました。今回だけに終わらせずに、またどこかでこういう企画をぜひとも検討していただきたいです。

個人的にはAKBに嵌るきっかけをつくってくれた松井咲子さんが「大声ダイヤモンド」でセンターを務めたり、卒業を控えた高島祐利奈さんと盟友の茂木忍さんがダブルセンターを務めた『NEW SHIP』はぜひとも現場で見てみたかったです。

今のところ映像化の予定はなさそうですが、なんとか実現できるように関係者の方々にはお願いしたいですね。




本番直前に行われたこの日の「あんた、誰?」の放送、リハーサルなどがあって、メンバーが入れ替わり立ち替わり登場するスタイルでしたが、緊張感もありつつ、差し入れのお菓子を美味しそうに頬張ってる姿や、世代の垣根を越えて談笑しているアットホームな雰囲気に和みました。側から見れば生温いかもしれませんし、それに甘んじているようではダメだという見方もありますが、何かと世知辛い中であってこういう場も貴重であると思いました。