今出来ること | AKB48、とある地方ファンの呟き

AKB48、とある地方ファンの呟き

とあるきっかけからAKB48のファンになりました。地方ファンの立場からいろいろと思ったことを綴っていきます。

本日、6月に開催予定だった全国握手会、写真会が開催延期になった公式ブログを通じて発表がありました。
劇場公演が再開され、徐々に通常営業に向かう動きもある中、事件が起きた握手会については、やはり慎重にならざるを得ないということでしょうか。今回は当局もかなりナーバスになっているようですし。

今週末、味の素スタジアムで開催される総選挙では、入場時に全員に対して金属探知機による検査が行われるそうで、ドームツアーで身分証のチェックと手荷物検査はありましたが、全員に金属探知機は前代未聞です。それだけ今回の事件の衝撃が大きかったということでしょうが、入場には相当な時間がかかりそうです。250人ほどの劇場でさえ、入場に手間取り開演が遅れていたので、何万人もいる会場でどうなるのか、時間が足りないから検査がおざなりにならないことを願うばかりです。


今年の始めに「2014年の展望#1」という記事で「今年はAKBにとって剣が峰になるような気がする」と書きました。
こういった事件を想定していたわけではありませんが、今AKBが置かれている状況は剣が峰というか瀬戸際に立たされているように感じます。この1週間余りで失われた損失はいかばかりになるのか、金額的な面だけでなく、ファン、そして何よりメンバーが受けた傷の大きさはお金に換えられないものがあります。
一昨日のチームA公演、冒頭の挨拶に現れた高橋みなみさんの表情が忘れられません。3年前の震災後初の公演の時にも見せなかった憔悴した姿は観ていて心苦しかったです。彼女自身言いたいことはたくさんあったはずですが、言葉に出さずとも声のトーンや表情、視線から彼女の気持ちが伝わってくるような気がしました。

今更何を言っても後付けに過ぎず、起きてしまったことが元に戻るわけではありません。過去は変えることはできませんが、未来は変えることはできます。決して楽な道のりではないかもしれませんし、何が正解なのかもはっきりしているわけではありません。これまでメンバーとファンが時間をかけて紡いできた絆が、たった1人の凶刃のために壊されることはあってはならないし、今こそファンとしての矜持が試されていると思います。

多くのファンは今、「会いに行けるアイドル」がコンセプトであるAKB48に会いに行けないことの辛さを感じていることだと思います。劇場公演が気軽に行ける場所でなくなった現在においてそれを保管するのが握手会でした。その握手会が開催できないことについて、不満や憤りを感じる人がいるでしょう。
今のAKBを取り巻く状況等を考えるとこうなってしまっても仕方がないと納得するしかありません。今は”堪え難きを耐え、忍び難きを忍ぶ”時期であると、正直自分も言いたいことはたくさんありますが、先ほどの言葉を自分に言い聞かせて、いろいろな思いを胸の奥にしまい込み自分を律している状況です。

あれだけのことがあったのですからすぐには元に戻らないですし、何もかも元通りになるわけでもありません。健全な気持ちで応援しているファンにとってやりきれない気持ちをどこにぶつけていいのかわからない状態だと思います。しかし辛いのはファンだけではなく、メンバーやスタッフ、AKBに関わっている全ての人が同じような気持ちになっているのではないでしょうか。

ファンとして自分に何ができるのか、自問自答する毎日ですが、明確な答えが見つかったわけではありません。今は自分のことを置いておいてもとにかくメンバーを支えたいという気持ちが強いです。握手会でなくてもできることはあると考えます。
自分は手紙を書いたり、ブログに思いを書いたりぐらいですが・・・