MJ Presents AKB48 ドキュメント3.11 | AKB48、とある地方ファンの呟き

AKB48、とある地方ファンの呟き

とあるきっかけからAKB48のファンになりました。地方ファンの立場からいろいろと思ったことを綴っていきます。

3月21日にNHKで放送された「MJ Presents AKB48 ドキュメント3.11」

今年の3月11日、AKB48グループのメンバー総勢60人が岩手、宮城、福島の3県10カ所を訪問した時の模様を追ったドキュメンタリー番組です。

当日の訪問先と参加メンバーについては先日このブログでも取りあげました。

朝早くから、東京から東北へ向けて出発(新幹線で移動)
この前日は、幕張で個別握手会があり、メンバーによっては夜遅くまで行っていたので、たぶんほとんど寝てない状態だったんじゃないかと重います。

これまでのAKBの被災地訪問の模様は日曜夕方のMJ(MUSIC JAPAN)の番組内でもたびたび取りあげられていますが、今回は30分の別番組として構成。ナレーションはなく、テロップも必要最小限に抑えていてシンプルな印象。このあたりはいかにもNHKらしいなと思いました。

メンバーが各箇所に別れて、ライブを行うわけですが、時間も場所も違うのにあたかも同時進行で進んでいるかのように思わせる編集は秀逸でした。(特に「ヘビーローテーション」の部分は地味に手間がかかっています)
印象的だったのはステージ上のメンバーではなく、それを見つめる子供たちの表情でした。

訪問先へ向かっての移動中の車窓からの光景で、瓦礫は取り除かれてもまだ更地のままのところがあったりして、復興への道はまだまだ長いなあと改めて思いました。

今回の訪問については、3月11日ということもあり、一部には快く思ってない人もいたらしいとも聴きます。遺族の方達にとっても命日であるこの日は特別な日であるし、静かに過ごしたいという気持ちもわかります。そんな日に来られても迷惑かもしれません。それもある意味正論です。

でもなんていうか、言い方は正しくないかもしれませんが、それはある意味大人の都合であり、震災によって傷ついた子供たちにとっては一番大事なのは笑顔を取り戻すことだと思います。実際にアイドルと接し、一緒に歌って踊ることで、笑顔と元気を取り戻すことができれば、きっとそれは震災のショックから立ち直り、前へ進むための大きな力となるはずです。
AKB48に活動については注目される分批判を受けることも多く、ずっと行っている被災地活動について「偽善だ」という声も少なくありません。しかしながら何もせずにただ文句だけを言う人たちに比べれば、実際に被災地に赴き、直に現地の人たちと接していることは批判される謂れは全くありませんし、これも何度か書きましたが、子供たちの表情が全てを物語っています。

亘理町を訪問したメンバーに対し、小学校の教頭先生が、子供たちが喜んでいたことについて「あんな姿びっくりしました、皆さんの力ですね」と感謝の気持ちを伝える場面、それを聞いていた松井咲子さんや松井珠理奈さんが感極まるシーンは感動的でした。
AKBのいちファンとしてそういう風に言ってもらえて誇らしい気持ちになりました。
その時のことについては本人がブログ(3月12日の記事)で触れています。それを読んで思ったのは、メンバーの方も「自分たちが行ってもいいのか?」という葛藤があったということで、番組中、大島優子さんも「(来るのが)怖かったけど来た意味があった」と語っていて、この被災地訪問はもちろん現地の人たちのためではあるのですが、メンバー自身にとっても普段の公演や握手会とはまた違う、自分たちの存在意義を認識することができた機会ではなかったと思います。

約30分の番組でしたが、訪問先が10箇所だったため描き切れてないところもあったが残念でした。それと放送時間がちょっと遅めだったのが惜しまれるところですし、視聴率もそんなに高くはなかったと思います。ぜひ再放送してもらって多くの人(特にファンではない人)に観てもらいたい番組です。