選抜メンバーについて考える | AKB48、とある地方ファンの呟き

AKB48、とある地方ファンの呟き

とあるきっかけからAKB48のファンになりました。地方ファンの立場からいろいろと思ったことを綴っていきます。

1つ前の記事で昇格について思うところを書きましたが、もう1つ思うところがあって、このブログでは何度か述べてきたのですが、選抜メンバーについての問題です。



【現役メンバーの選抜回数一覧】

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今現在、選抜常連メンバーと言えるのは

篠田麻里子、高橋みなみ、横山由依、渡辺麻友、板野友美、大島優子、北原里英、柏木由紀、小嶋陽菜、島崎遥香
松井珠理奈、松井玲奈
山本彩、渡辺美優紀
指原莉乃
の15人

かつては常連だったが外れたのは
高城亜樹(JKT48に移籍)
宮澤佐江(SNH48に移籍)
河西智美(卒業予定)
峯岸みなみ(研究生降格)
といったところでしょうか。
もっと遡ると
秋元才加さんや宮崎美穂さんなどもこれに該当します。

AKB48のメンバーは現在83名(チームA:21名、チームK21名、チームB:22名、研究生:19名)
ですが、そのうち1度でも選抜に入った経験があるのは48名ですが、そのうち1回のみは16名。2回経験6名は。3回経験は6名とこれだけで半数以上は3回以下の経験、それも大半はじゃんけん大会を勝ち抜いたことによる選抜であり、純粋な意味での選抜とは少し異なっています。

『Everyday、カチューシャ』や『真夏のSounds good!』の時のように一時的に人数の枠を広げるという場合を除いて、選抜メンバーの定員は16名というの場合が多いです。
となった場合、すでに常連メンバーだけで、枠がほぼ埋まってしまうというかたちになります。

間もなく、30thシングル『So long!』が発売されますが、やはり選ばれたメンバーの顔触れはいつもの面々で、何の驚きもありませんでしが。
この「選抜メンバーの固定」については2011年頃から言われてきて、このブログでも何度か書いてきたつもりです。
選抜という言葉が半ば形骸化しており、それとは違う、メンバーの実績や所属事務所の関係などの要素によってメンバーが選ばれるという状態が続いています。
過去4回された総選挙についても。ファンが選んでいるとはいいつつ、上位に来るのはいつものメンバーであり、実質的に選抜固定化を助長しているようにも思えます。

9期以降で選抜常連になれたのは横山由依さんと島崎遥香さんの2人だけです。

別に選抜メンバーが嫌いではなく、確かに素晴らしい部分を持ってて、選ばれて納得というメンバーもいるのは事実です。ただあまりにも毎回毎回固定するのはどうかと思います。
「頑張れば選抜に選ばれるかも」という期待があるから頑張れるのであって、最初から結果が見えてて「頑張ってもどうせ無駄だから」と諦めてしまっているメンバーもいるのでないでしょうか。

売り出す側としては、ある程度メンバーを絞って集中投資した方が、コストパフォーマンスの面からは適切だと思うし、見る側にとっても毎回違うメンバーだと覚えきれないので、少なくともある一定の時期までは固定化も止むなしと思いますが、あまりにもレギュラーを固定化し続けると、それ以外のメンバーのやる気を削ぐという弊害が出てきます。
一方では競争させつつ、もう一方では固定化させるというのは一種のダブルスタンダードであると思います。
結果として公平性を欠いているとファンにもメンバーにも抱かせてしまう可能性があります。

長い目でみるならば、新陳代謝は不可欠だし、アイドルユニットとしての側面から観ると新しい血を入れるということは必要だと思います。
もっとも下の世代が育っていない状況で、世代交代を急ぎ過ぎると、本体そのものが弱体化してしまうという危険性があります。
「世代交代」と簡単にいいますが、実際はすごく難しいし、タイミングを誤るというリスクがつきまといます。


『大声ダイヤモンド』から『言い訳Maybe』の頃は、研究生や若手メンバーからの抜擢というものがあったのですが、最近ではそういったこともなく、代わりに他グループのメンバーを迎え入れるようになり、ただでさ少ない枠が更に少なくなり、狭き門となっている印象があります。


【SKE48の選抜回数(現役メンバーのみ)】
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【NMB48の選抜回数(現役メンバーのみ)】
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SKE48やNMB48はまだAKBほどメンバーが固定化されておらず、若手の抜擢もあります。

来月いよいよCDデビューするHKT48にいたっては13歳の田島芽瑠さんをセンターに抜擢しています。
オーディションの頃から秋元康さんが逸材と言っていた子ですが、これまで中心であった、宮脇咲良さんや兒玉遥さんでなく、彼女を抜擢したのはずいぶん大胆なことをしたものだと思いました。かつて松井珠理奈さんがデビューしてすぐに『大声ダイヤモンド』でセンターを務めたことを彷彿とさせます。

だいぶ前の話になりますが、個別握手会の支配人部屋でいろいろ話してる中で、どこからが新世代と考えているのかと聞いた時に、戸賀崎さんが、13期からと言っていたのがちょっと意外であり、印象に残っています。
本来ならばもっと若手が台頭していなければならないところですが、遅々として進んでいないように見えます。

研究生公演を観ていると、素質があって楽しみだなと思える子は多いのですが、現状は上が詰まっている状況であり、なかなかチャンスの順番を待っている状況とも言えます。

前回の記事で昇格してもその先が・・・と書いたのは、それもあって、昇格しても、選抜に選ばれるかどうかは運営次第という現実が待ち受けており、そこで行き詰まって自分を見失ってしまわないかという不安が拭えないからです。

決して今いる正規メンバーが嫌いなわけでもなく(むしろそれぞれの魅力があって好きである)早く卒業して欲しいわけでないのですが、かといっていつまでもその座に安穏として欲しくもないです。
これから芸能界という、ある意味特殊であり厳しい世界でやっていくには、総選挙の時に篠田さんが言った「潰すつもりで」くらいの気持ちは必要だと思うし、健全な意味での競争、切磋琢磨することはあ当然あってしかるべきだと思います。

一時のブームで終わらせるならまだしも、これからもAKB48というかたちを継続していくということを考えると、今後の課題としていかに上手に世代交代をしていくかが求められるのではないでしょうか。

この問題を書くと、なんだか、いつも結論が出ません。
今伸びつつある若い芽を活かすのか潰してしまうのか、大人たちの考え次第なので、いちファンとしては、どうか間違った方向にだけは導かないようにお願いしたいものです、