爺さん犬の脱走劇 | アニマルスマイル香川

アニマルスマイル香川

人間の身勝手で行き場をなくしてしまった動物達の終の棲家。
常時、犬約100頭、猫約100頭の子達を日々お世話しています。
飼い主から捨てられてしまった老犬達を中心に
最期まで笑顔で暮らしてくれるようにボランティアさん達で
頑張っています。

昨日、待ち合わせの場所に急いでいた
オバちゃんの目に、犬とその犬を追いかけている人の姿が入りました。


年寄りっぽい犬が必死で逃げて、
車道に出て来たりしていて、
これは捕まえなきゃ危ないと。
先回りして車を停め、
挟み撃ちにしようかとリード片手に
走りました。


そしたら、さっき追いかけていた人の
姿はなく…
私1人か~い!


ゆっくり近づいて行ったら、
車道に出てしまって、目の前で
車に跳ねられてしまいました。


一瞬ヨロっとしたけど、逃げ足は止まらず。
轢いた車は、気づいたにも関わらず
止まらず走り去りました。
シルバーマークを付けた車の運転手(怒)


4月に何度も車にひかれて亡くなってしまったお婆ちゃん犬のことが、
頭をよぎりました。
(未だ飼い主さんは見つかりません)
暗くなるまでに捕まえないと。


猛ダッシュで後を追って走っていたら、
1台の車の窓から、
「捕まえましょうか?」と
声をかけられました。


神様、仏様~お願いします。
捕まえて~と頼んだら、
よっしゃ~!と若者達…


また、その脱走犬の足の早いこと。
あっという間に、オバちゃんの視界から
犬も、追いかけてくれた車も
見えなくなりました。


オバちゃんも車で追いかけたけど、
横道にそれたのか、見つからない。
仕方なく、元の場所に戻って立ち尽くし…


あのスピードだと捕まえられないよな~
若者達も諦めちゃったかな~
困ったな~


連絡先も言う暇なかったし、
もし、捕まえて戻ってきた時に
オバちゃんいないと困るだろうし…
とか考えながら、その場に30分近く
いたのだろうか。


そしたら、さっきの車が戻ってきてくれたのです。
捕まえたけど、その前にバイクにひかれて怪我をしてると。
案内されて、犬のところに。




あ~生きてた。
よかった…


バイクの運転手さんに、
申し訳なさそうに、すいませんと
頭を下げられました。


あ、私
飼い主じゃないんですよ。
と言うと、みんな目が丸くなり
じゃ誰?と…


通りすがりの者です(笑)


そりゃ、リード片手に
必死の形相で追いかけてたら、
飼い主と思うわな~



近くのレンタカー屋の人が、
お水やタオルも用意してくれてて。


若者達も優しく介護してくれてて。


車から降りて走って三キロも追跡した若者達は大汗かいてました。


轢いてそのままの運転手は、
クソッタレだけど、
世の中捨てたもんじゃないな~と
実感しました。


病院休みなのに、開けてもらい
診てもらい…


頭を強く打っていて、
眼球内出血。

瞳孔の大きさが違いました。


骨盤骨折と股関節脱臼。



左足開放骨折。

肝臓の数値も上がっており、
お腹も打っているだろうと。


元気そうに見えたお爺ちゃんワンコは、
かなりの重傷でした。


うちに1泊お泊まりして、
今朝飼い主さんが判明。


お家に帰ることができました。


実家の犬だと迎えにきた娘さんの
話では、家はかなり離れた場所でした。
多肥町~香南町まで10キロ超える道のりを短時間で移動してました。


その間、交通量の多い国道を何本も
渡っています。
真っ昼間の時間帯、多くの人が目撃し、
多くの人が捕まえようと試みてくれたと
思います。(そう思いたい…)


最後は、諦めずに追跡してくれた
若者達のおかげで、大怪我はしましたが、生きて家に帰ることができました。



ゴンちゃん  15歳だそうです。
いっぱい走って疲れたね。
お家に帰れて、本当によかった…


連絡先も聞かずに別れた若者達。
ブログより、お礼を。

ありがとう!





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