Yside














"お休みなさいませ"

『お休み〜ウニョク色々ありがとう』

"いえ……"



「あ、あのユノ様?私の部屋はあちらですが」

『…………………』

"チャンミンもお休み〜"

「え!?ちょ、ウニョクさん?!!」




ウニョクは俺がチャンミンの手を離さずに部屋に連れて行く様をニヤニヤとしながら手を振り見送った。






バンッ




「あの…ユノ様……?」

『チャンミン…』


ギュゥ



『チャンミン…本当に探したんだぞ?』

「…………はい…申し訳ございませんでした」

『なんで黙って出ていったんだよ…
ちゃんと話してくれたら誤解だって解けたのに』

「誤解…」

『俺のこと信用してないって言われたみたいで、悲しかった』

「あの……誤解って…?」

『ん?俺が恋人の存在を否定したって誤解したんだろ?』

「……………え?」

『……ん?』

「えっと……違います…」

『……え?!!違う?!!!!?』



ちょっと待てよ。
てっきりそれだと思って俺いろいろ動いたんだけど?!
ウニョクも原因はそれだっ!て言って…


え?じゃあチャンミンはなんで俺の側から離れたんだ……?


まさか本当に俺に愛想を尽かしたのか…




「私はユノ様がスマン王の王女と結婚をするのかと……」

『は?』

「そのような決心の表情をなさっていたのでてっきり…」

『……………………』

「私の誤解…でしたね」

『あのさ…チャンミン。申し訳ないんだけど』

「はい……」

『スマン王の王娘との結婚ってなんだっけ?』

「へ?」

『いやいや、さすがに忘れたわけじゃないんけどその話はスマン王の前で断ったじゃん』

「……………そうですけど、別れ際にスマン王から念押しもされてましたし……」

『そうだっけ?覚えてないや』

「…………………」

『否定文だって出したでしょ?』

「それは……一旦否定文を出しただけなのかと…思った次第です」

『…………………』




なんだよ。
そんなことかよ。


本当にチャンミンって、





『早とちりすぎるだろ』

「…………申し訳ございません…」シュン

『俺色々考えたんだぞ?
チャンミンが俺の一言で傷付いちゃって出て行ったとか、』

「………はい」

『俺のこと嫌いになったとか』

「!!!!!そんなわけ!!!!」




ギュッ



『本当、生きた心地しなかった』

「…………私はユノ様がスマン王女と結婚なさるお考えなら、私はユノ様にとって邪魔な存在になる…と」

『………………』

「それにユノ様の結婚生活を間近で見ているだなんて私には地獄だと……」

『………………』

「よく確認もせず申し訳ございません……」




本当に。





『俺がどれだけチャンミンを必要としているか、わからせてやるよ』

「え、ユノ……様?ッわ!!」

『全力で愛してやるから、覚悟しておけ』

「ちょっ、いいい今はできないです!」



ピタッ



『出来ない?』



チャンミンをお姫様抱っこし、俺のベッドへ向かっていると、
チャンミンが慌ててそう言った。


出来ない?
出来ない理由なんてあるか?



まさか…





『浮気したとか言わねーよな?』

「そんなわけありません!!」

『あぁ、よかった。なら問題ないよ』

「問題大ありですよぉぉぉ」

『………どんな問題だ?』

「…………………それは……」

『言えないのか?』

「そういうわけでは…ちょっと言いづらくて…」

『言いづらい?』



出来ない理由が言いづらいって何だ?
全く検討も出来ない。




浮気じゃないとしたら、





『生理?』

「なわけないじゃないですか!!」

『だよな…じゃあ何?』

「……………………ないからです…///」

『ん?聞こえなかった。もう一回』

「………後ろを溶かして無いからですよぉぉ!!」

『……………』

「………////」



後ろを溶かしてない?
そうか。
約1か月近くシていないわけだから、
チャンミンの後ろは相当塞がっているってことか。
後ろを溶かしてやらないと、
チャンミンも辛いし、チャンミンの身体を傷つけてしまう可能性がある。




『チャンミン気付かなくてごめん』

「あ、いえ…/// あの……だからその……」

『じゃ!』

「うわぁぁ?!?!!」





俺はチャンミンをお姫様抱っこしたまま風呂場へと向かった。
チャンミンはジタバタと騒ぐがお構いない。



『一緒にシャワーしよ!俺が後ろを溶かしてやるから!』

「!!!!!!」ギョッ!



大きな瞳が今にもこぼれ落ちそうなほどチャンミンは目を見開いる。



「けけけッ結構です!!自分で!!!」

『駄目だって。
俺はチャンミン不足なんだ。それに俺は怒ってもいる。だから俺がヤる』

「でも!あの、汚いですし!!」

『チャンミンに汚い箇所なんて無い』ニコッ

「でも!恥ずかしいですし!!」

『ん?恥ずかしいってことは、裏を返せば気持ちいいポイントってことだろ?益々俺がヤりたくなった』

「!!!!!」

『ほらほら、服脱いで〜』

「でもでも!!」

チャンミン!
俺ね、相当怒ってるんだから勝手に出て行ったこと』

「………ッ」

『だから大人しく言うこと聞きなさい』

「…………………はい…/////」









耳まで真っ赤なチャンミンをこれからいただけると考えただけで俺は十分興奮できる。
そして一緒にお風呂ってのが初めてで、
たぶんチャンミンもそのことに気付いたんだろう、


「無理無理無理無理!!!!」


と本当今さら悪あがきをしている。





今日はめちゃくちゃチャンミンを堪能してやる。
1か月ぶりのチャンミンなんだから。




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