
Yside
『始まるな…』
「…………ですね」
『ドキドキ……いや、わくわくする』
「…………うん」
『チャンミン……ありがとな』
「何がですか?」
『日産スタジアムにまた立ちたいってペンに言ってくれて』
「………………」
『Weverseでペンにコメントしてただろ?』
「……………ありましたね」
『あれ見て、俺もちゃんと2人の夢をもう一度見ようって思ったんだ』
「2人の夢……」
『ありがとう』
「そんな………僕は勝手に言ってしまって正直ヤバいかなって思ってました」
『あーはーはー何でだよ?』
「だって……」
衣装に着替え、
あと3分で幕が上がる。
そんな始まるギリギリは、俺とチャンミン2人だけの時間。
少し離れたところでダンサー達はストレッチをしたり精神統一をしたり様々。スタッフたちなんてバタバタしていてちょっと息が上がっている。
今この瞬間は2人だけ。
「夢は言葉にすれば叶うと教えてくれたのはユノヒョンです」
『俺が言葉にする前にチャンミンにされちゃって正直悔しかった』
「ふふ、」
『でもさ、俺だけの夢じゃないって知れて良かった』
「……………当たり前です。東方神起の夢は2人のものですから」
『あぁ』
"1分前です。立ち位置にお願いします!!"
『じゃあ夢を叶えるだけじゃなく、ペンたちと一緒に見に行こうか』
「はい。次の夢に向かって!」
ニカッと笑うチャンミン。
いつもは手で口を抑えるように静かに笑うタイプだけど、
今のチャンミンは大きな目も、大きな口もプクッとした頬も、なんだったら身体全てがキラキラと輝く太陽のような笑顔。
この笑顔を守りたい。
『愛してるよチャンミン』
Cside
東京ドームでの3日間のコンサートがつい先日のように感じる。
でもあれから丸1年。
僕もユノヒョンもそれぞれの場所でそれぞれ全力を注いでいた。
だからこうしてユノヒョンと2人で日産スタジアムに立てることが20周年を迎えたアーティストとしてとても誇らしい。
でも、緊張がやばい。
余裕ぶってスタッフやダンサー達に振る舞ってもユノヒョンの前では嘘は付けない。
ユノヒョンにはバレバレ。
僕が勝手に言った
「また日産スタジアムに立てるように頑張る」という言葉、
僕の言葉が、ファンの希望になり、
そして
ユノヒョンの夢にもなった。
僕がWeverseで言った後、
ユノヒョンからそのことに触れられることはなかったから、僕の勝手な気持ちなのかもと不安になったりもした。
でも今、ユノヒョンが僕に、
『2人の夢』だと言ってくれてすごく嬉しかった。
何度だって思う。
これからも僕はユノヒョンと共に夢を見て、ユノヒョンの隣で夢を描く。
「これからもよろしくお願いしますよユノヒョン。ヒョンは僕の光なんですから」
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