Yside















『チャンミナ、大丈夫かッ?』

「う、うんッ」

『痛くない?』

「ちょっと…でも大丈、夫だから止めないで?」

『……………でも…ッ』

「おねがい…ッ」





2ヶ月ぶりのチャンミナの中は想像以上にキツく狭かった。
俺でこんなに狭く感じてんだから、
チャンミナは相当の痛みがあるはずだ。




本当だったら気遣ってやって、
ゆっくり動かないとだめなんだろうけど、
チャンミナが大丈夫だと言うからその言葉をそのまま受け取って本能のままに動いてしまっている自分が情けない。


でも、俺だって久々なわけだし、
また暫くはチャンミナの中に入れないって思うと、


身体が勝手に動いてしまう。







『チャンミナっ!俺を忘れるなよッ』

「………………ユノヒョン、僕を許して…」

『…….チャンミナ?』

「勝手な僕を……どうか許して……ユノヒョン」

『許すも何も、チャンミナが悪いわけねぇだろ?!俺が悪いんだっ!』


フルフルフル


「僕が、…………悪いっ!から許しッて!」

『チャンミナっ、やばいっ!!イッ』

「うん!僕も!!!っっっあぁぁンッ!」

『チャンミナっ!!』





ハァハァハァ…



『チャンミナ?』

「………………大好きだよ…ユノヒョン…」

『あぁ、俺も愛してる』



チュッ







こんな臭い台詞を言う日がくるなんて思ってもいなかった。
でも、チャンミナには言ってやりたい。
しつこいくらい言いたい。





チュッ



チュッ






裸のままチャンミナは布団に包まって眠ってしまった。
そんなチャンミナの身体の隅から隅まで余すことなくキスをする。





愛おしい俺のチャンミナ。

幸せになってくれよ。
























バタンッ






















Cside









「おはよう」

"…………………おは、よう…"

「なんだよその目」

"いや…今日はユノヒョンの出発日…だよな?なに会社来てんだよ"

「もともと休むつもりなんてなかったけど?」

"まじ?!"





今朝、僕が目を覚ましたらユノヒョンは僕の部屋にいなかった。
シャワーを浴びた形跡もなく、
昨夜は夢だったのでは?と思ってしまうほど。


でも、ユノヒョンが残してくれた紅い花弁が僕の身体のあちこちにあって、
夢ではなく現実だった証を残してくれた。







「でも何も黙って帰ることないじゃないか」

"ん?なんか言ったか?"

「……………別に。なにもないよ」

"ユノヒョン、今頃雲の上かぁ"

「…………………… 」




雲の上……か。









今日から本当にユノヒョンと離れ離れだ。
今までは別れたといっても会社で会うことができていたし、
嫌い歪み合って別れたわけではないから、
案外平気だった。



でも、





もう僕の近くにユノヒョンはいない。



僕の大好きな笑顔も。
僕の大好きな笑い声も。










あの時と同じ。
5年前と全く変わらない。









あぁ、今になって思うなんて、
本当に僕はバカだな。





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