Cside









「もっと」





こんな言葉初めて発した。




だってユノヒョンの好きと僕の好きになんとなく温度差があるんじゃないかって思ってしまったんだもん。
もともとユノヒョンはエッチとか我慢できないタイプだったから…///
だから正直に僕の気持ちをユノヒョンに訴えたら、









怒られた。







ユノヒョン曰く、
以前が勢いみたいな感じで付き合うようになったからとか、
初めてのエッチもなんとなくでシちゃったからとか、



なんか僕が思っていたことと全然違う理由で、今日はエッチしないという選択をしたみたい。




ユノヒョンの息子は僕のお尻あたりにガッツリ当たってたけどね。














んでもって、ユノヒョンが僕のもっとって言葉に反応して、ちょっと悪戯に口角を上げニヤついたのがわかった。


でも、なんていうか…もっとなんて言葉は性に積極的というか、
はしたない言葉に感じてしまって、
ユノヒョンのニヤつきに気付いていない振りをし、ギュッと目を閉じた。





少し期待も込めて。



























「はっ、はっ、っっはッ」




呼吸をすることだけで精一杯。
自分の身体なのに自分の身体じゃないみたいに熱いというか燃えてるみたい…ハァッ


ユノヒョンの長く綺麗な指が僕の中で動いている。
上下に、時に左右にも…



僕…生きてる?
ベッドの上で溶けてしまってるんじゃないかな?
快楽と熱に溺れてしまいそう。













『そろそろいいか?』

「…………………う、っんッ」

『チャンミナ好きだよ』


「えっ?……んッあンっ!!」

『痛い?』

「だ、いじょぶ」

『少し我慢してな?』

「………はッん……はぁはぁッ!!」

『……っもう少し…だかっら…!!』

「い、いぃぃ」







さっきまで感じていたものとは
考えられないほどの痛みと快楽が同時に押し寄せてくる。



痛いけど、
でも

僕の中でユノヒョンの熱を感じる。




熱い











きもちいい

















『チャンミナッ……イくかも』

「あ、ハァ……ッうん…ッン」

『悪い、止まれない』

「いい、よッ。一緒に…ん、」

『あぁ、』




僕はユノヒョンの背中に腕を回して、
力いっぱい抱きついた。


























『………っっあぁ!!、はぁ、はぁ…はぁ』

「ハァ……ハァ…ハァ…ハァ」

『チャンミナ大丈夫か?』

「……ハァ…ハァ…う、ん…ハァハァ」

『水取ってくる!』




僕たちは実に5年ぶりにエッチをした。


でもユノヒョンやっぱり変わらないね。




絶対に僕の中には出さない。
今回もギリギリで僕のへそ辺りに白乳色のものがある。








ユノヒョンは冷たい水をコップ一杯と、
ティッシュを箱ごと持ってきた。


僕はゆっくりと上体を起こし、
水を一気に飲み干した。
ユノヒョンはというと、
ティッシュで僕のへそ辺りにを丁寧に丁寧に拭いている。



これも5年前と何ら変わらない光景。





初めての頃は僕の身体を拭いてもらうってことが恥ずかしすぎて抵抗をしていたけれど、
今となっては身を完全に委ね、
無抵抗で拭き終わるのを静かに待っている。




そうして拭き終えると、
これまた変わらず抱きしめ合いながら布団を肩までかぶる。


この快楽の熱が冷めていく中で、
人の温かみに触れられる瞬間も僕は好きだ。




でもきっと、


ユノヒョン限定の話なんだろうけどね。




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